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エンタメコンテンツ業界25年目突入

24年前の3月25日、アルバイトで今の業界に潜り込んだ日である。

初めて出社した日。着慣れないスーツを着て、満員電車に乗り込んだ。窓に映る自分の顔はやる気に満ち満ちていた。

出社の前の日は柄にもなく眠れなくて、その日の夜に歓迎会をしてもらったのだけど、そこで寝てしまって大物扱いされたことを思い出す。


アルバイトでの入社だったが、その会社では新卒での採用をしていなかったので、まるで新卒社員のように扱われた。実際に営業部に配属され、名刺も配られたが、対外的にアルバイトだと言わないよう指示を受けた。

それは給料と見合わないなと思いつつも、少し誇らしげに思ったのも事実である。


入社してすぐは電話の出方も、コピー機の使い方も分からなかった。先輩方にとっても、面倒くさい後輩ができたと思ったことだろう。

実はアルバイトに受かったのは、入社の半月ほど前で、あれよあれよと社会に出ることになったので、まるで働く準備ができていなかったのだ。


業界に入る前は塾の講師をしていて、4月からも目一杯働く予定だったのだけど、突然希望の業界に受かってしまったので、急きょその職場を辞めなくてはならなくなった。

塾長のところへ出向き、急に辞めることを詫びた。すると、期待してたんだけどなと一言褒めてくれた上に、その業界に入りたいって言ってたよな、おめでとうと、快く送り出してくれた。今でも、彼のことは思い出す。

さっき気になって、久しぶりに塾のことを検索したら、まだ頑張って続けているようだった。今度近くに行ったら寄ってみよう。


ということで、初出社の日から、思いもよらないような紆余曲折があったが、明日から無事25年目の仕事へと向かう。

noteのプロフィールも「24年目」を「25年目」に修正した。些細な違いではあるが、立派な気分一新である。

仕事人生を将棋に例えれば、いよいよ終盤戦のとば口に立っているようなところだろうか。野球で言えば7回表が終わって、ラッキーセブンのチアガールが舞う頃だろうか。相撲で言えば、これより三役というところだろうか。


いずれにせよ、残り時間はもう十分にあるわけではない。できる限り、悔いのない25年目としたいと思う。




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