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「足し算派」と「掛け算派」

今週が多忙で、今日も雑記となります。

本当は時節柄「ドラえもん」の「Yロウ」のことでも書こうと思ってましたが、また別の機会にします。


でもつくづく思うのは、何事も真面目にコツコツやりたいということです。一発逆転狙いの奇策とか、強引な力業とか、嫌らしい寝技とか、そういうことはできるだけしたくない。

エンタメコンテンツであれば、事業面とクリエイティブの両睨みで、プラスとなることを積み上げていかなくてはならない。あくまで足し算なんだと思う。

間違っても、そこに掛け算を組み込むと、無理が生じてしまう。

例えば、Aという作品(商品)を売りたい場合に、データマーケティングをしたり、ターゲットが喜んでくれるような要素を加えたり、少しでも世間に浸透しやすい露出法を考案したりと、ヒットに向けた施策を積み重ねるのが真っ当なやり方です。

ところが、炎上させて一気に認知を獲得しようとか、宣伝費を巨額投資しようとか、海外の大口を見つけて売りさばけとか、そういう荒っぽい話を言い出す人が出てきます。

もしくは小さい足し算案件は、費用対効果が悪いから止めてしまえと言う人もいます。彼らの中では、「小さいもの=悪」という認識があるのです。


そりゃ積み上げといっても、短期間で見た場合に、バカバカしい気もちになることはあります。何で分かりやすい見返りがないものを毎日やんなきゃいけないのか・・と、面倒くさくなったり。

小さいことをにコツコツ取り組んでいると、派手に大型案件を転がしている人が羨ましくなったりするものです。


それでも。

それでも僕は、25年近く仕事をしてきて、コツコツ足し算している人が勝ちだと思っています。

掛け算派の人たちは、それを繰り返しているうちに、「0」を掛けちゃったりします。足し算だったら「+0」だったとしても、マイナスはないのですが、0を掛けてしまえば、答えは「0」です。

掛け算派の方々は、0になっても、めげずにまた掛け算事業をしていくのですが、一定の割合で「×0」の局面が出てきます。あとは運不運の話なんですよね。


ということで、僕自身は「足し算派」であると自認しています。コツコツ長い目でみて、数字を足していく。積み重ねたものは揺るぎません。一発逆転、賄賂かなんか渡して・・などとショートカットをすると、後々大いなるしっぺ返しを食らうことになるんだろうと思います。



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