見出し画像

全てはトレードオフの関係にある。

時間は有限。

何か新しく始めるとき、必ず何かを止めなくてはならない。「時門」(★)とかがあれば別として、1日は25時間にはならないので、有限の時の中でやりたいことをやりくりしなくてはならない。

「トレードオフ」という言葉については、そんなイメージを持っている。


僕自身、30代後半で将棋にハマり、今勉強しなくては一生強くなれないと考えて、読書を止めた。将棋に関する本や新聞(週刊将棋)だけは読んでいたが、他の読書の時間を捨てて、来る日も来る日も将棋に打ち込んだ。

2週間検査入院をすることがあったのだが、その時もミニ将棋盤と羽生善治全局集だけを持ち込んで、検査の時以外はいつも将棋盤を出して棋譜を並べていた。(そして退院後、将棋大会に出場もした)

読書の習慣をやめるなんて勿体ない。そういうことを言ってくれた人もいるし、自分でもそう思うところもあったが、時間は有限である。家族との時間や仕事の時間、睡眠時間などを削るわけにはいかなった。将棋が強くなるには、読書の時間とトレードオフしなくてはならなかったのである。


そして今。将棋についてはタイトル戦のネット中継を流し見したり、羽生さんや藤井聡太さんの棋譜は毎局並べている。けれど、一時期のような、将棋に対して贅沢に持ち時間を投入するようなことはもうしていない。

その代わりに時間を費やしているのが、noteを書くことである。将棋の勉強とFノートの活動をトレードオフしたのだ。

軽い気持ちで記事を書き始めたものの、毎日更新という枷(かせ)を自分に与えてしまい、空いた時間のほとんどを執筆や、構想に費やしている。

どんな記事の反応が良いのかをダッシュボードで確認したり、Googleの検索に引っ掛かりやすい記事はどういうものかと研究したりもしている。


このnoteでは、主に藤子F先生の作品について記事を書いているが、もともと頭の中に吐き出したいことが山ほどあり、題材となるマンガが実際の目の前にあるので、書くネタには全く困らない。

ただ、逆に膨大に資料がありすぎるので、それらを分類し整理して、どのような切り口で記事化するのか、アイディアを練る時間はけっこう必要となる。そして実際に書く作業もそれなりに時間がかかる。

一記事の文字数としては、平均で2800文字程度。原稿用紙7枚以上である。これほどの分量を標準として、毎日更新していくのは、非常に労力がかかることなのだ。

それでも、僕は当分この作業を続けたいと考えている。それは、コロナ禍で夜の付き合いが激減しており、執筆時間をたっぷり取ることができるからだ。

もともと書きたい欲の強い人間だったが、ここ15年くらい、しっかりとPCに向かって文章を書くことをしてこなかった。コロナ禍でnoteを知ったのは、運命としか思えない。noteと出会ってしまった今は、書く喜びを噛み締めながら、楽しく記事を執筆している。


けれど、いつかはコロナ禍が収束するように、noteの更新を止める日も来るだろう。藤子作品のほとんどを記事にするという目標は、せっかく掲げたので達成したいと考えているが、ダラダラ続けてもキリがないし、他にもやりたいことが出てくるかもしれない。

なのでいったん、藤子記事(Fコンテンツ)を全301本、その他の記事も含めて430本書いて終了させたいと考えている。まだまだ長いようだが、既に記事数は折り返し地点を過ぎているし、もし毎日更新が継続できていれば、来年の1月いっぱいくらいで幕引きとなる。

その頃にはコロナもひと段落しているだろう。このnoteに充てている時間を、再度トレードオフして、次なるチャレンジに向かっていくことになるのではないか。


時間はいくらあっても足りない。藤子先生が時の流れについて、何本も物語を作ったのもよくわかるというものだ。

(★)「時門」
時の流れをゆっくりにしてくれるドラえもんのひみつ道具

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?