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どうせ理解していない恋2

カタクリに水をやっていた月夜
あの日
私は自分の気持ちがなんなのかも分からずに1人…
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矢久保:ねぇ林〜昨日の宿題やった?

林:私やったのよ〜黒見ちゃんと弓木ちゃんと!

矢久保:凄い両極端ね…笑

今、私達は学校へ登校中 2年B組になって1ヶ月、何も無く平凡な毎日を林と送っていた。

え、さくちゃんはって?

そりゃあ勿論一緒に行動してるよ〜?でも林と一緒にいることが多いのよ

林:今日さぁ3人でさ屋上行かない?

矢久保:何急に、屋上なんて

林:いやさ?何かあそこ行くと落ち着かない?笑
景色いいしさ?

矢久保:まぁ確かに景色は良いけど、急すぎでしょ笑

林:確かに…じゃあまた今度でいいや笑

矢久保:う、うん?

林の急な提案を断り、私達2人は教室に入っていく

林:おはよぉ〜!!

矢久保:おはよ…

私達2人は去年もこんな感じだった。人数が少ないとは言え、1軍や3軍と言うのは雰囲気的には存在する。

林は人気者、それに控え私は恐らく3軍で遠藤ちゃんも人気者。そのせいか周りの女子からは何で人気者の2人の間に私がいるのか、いじめは無いが単純に不思議に思われている。

矢久保:はぁ…今日もいつもの今日だなぁ〜

私は授業の準備をしながら窓の桜を見つめてため息を吐く

秋元:はーいじゃあ授業始めますね〜

何も起きない不変な毎日は退屈だ。
毎日毎日何か起きないかなってずっと夢で考えてる…
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遠藤:ねぇ美緒ちゃーん?美緒ちゃーん?

矢久保:はーい…?はいはい!食べてません!

遠藤:何言ってんのよ笑 凄い寝てたよ笑

矢久保:あ、本当…?うわ…やっちゃった…

私は授業がはじまるや否や終わるまで寝ていたらしい…恥ずかしい…

遠藤:可愛いなぁ美緒ちゃんは…

矢久保:いやいや!何言ってんの!さくちゃんの方が何倍も…いや何十倍も可愛いから!

遠藤:いやぁ…そんな事ないけどなぁ…

矢久保:鏡を見たことがない!?女神よ?女神

遠藤:そう?ありがとね笑 あ、そうそう美緒ちゃんさ今度の日曜日空いてる?

スマホのカレンダーを確認しようとスマホを開く

遠藤:あ、林ちゃんとの写真じゃん仲良いね〜笑

私のホーム画面を指差してさくちゃんが話す

矢久保:そう?笑 何かある度に私達一緒にいるのよね〜本当おかしいレベルよ笑

遠藤:でも素敵な関係だね…

矢久保:そぉ〜?あ、空いてる空いてるよ!

私は何かしんみりとした空気になっているさくちゃんを軽く無視してカレンダーを確認する。

遠藤:よかったぁ!じゃあ林も含めて3人で!よろしく〜

急展開すぎて時が止まる。

矢久保:『え?3人でって言った?林と私とさくちゃんでデート…?あぁああおしゃれな服買わないとぉ…もう授業なんてどうでもいいぃ…』

林:ねぇ?聞いた?さくちゃんからお誘い

矢久保:聞いた聞いた〜本当楽しみなんだけどさ、何するとかって聞いた?

林:いや、何も聞いてないけど

矢久保:え…何用意すればいいのよ

林:まぁジャージ…

矢久保:それは絶対違うでしょうよ…

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ー日曜日ー
矢久保:あのー……

遠藤:どうしたの?美緒ちゃん?

矢久保:あのさぁ?

何で私達学校にいるのぉおおおおおおおお!?

林:なんでって学校集合って今日朝言われたじゃん

矢久保:そゆことじゃなくてね?デートの為に化粧とかさ?服まで買ったのに…ボソ

遠藤:え…ダメだったかな?

矢久保:え〜♡さくちゃんが言うならOKだよぉ〜

林:でたープライベート矢久保

遠藤:え、なになに?笑 どうしちゃったの美緒ちゃん

林:いや、矢久保ちゃんね?さくちゃんの事大好きなのよ笑

矢久保:そうそう、大好きなの〜♡

遠藤:えぇ…笑 急すぎるよぉー

林:まぁ相手にしなくて良いから笑

矢久保:冷たいなぁーで、何で学校なの〜?

遠藤:そうそう…今日2人に来てもらったのは他でもない…文化祭について!!

矢久保:ん?文化祭…?何で急に文化祭?

林:ほら、この前秋元先生言ってたじゃん

秋元:『今年の文化祭の出し物は〜写真大会〜!!』

柴田:ん…写真大会…?

弓木:え、写真を撮って貼るだけって事ぉ?

松尾:ねぇ奈於ちゃん笑 そんな訳ないでしょ笑

秋元:え…?松尾ちゃん、そう言う事だよ?

松尾:え…?

賀喜:それって出し物になるんですか?

秋元:ん〜出し物っていうかぁ文化祭当日の写真をたくさん撮って、貼るのよ!

秋元:それで1つの作品に…素敵じゃない?笑

筒井:まぁ確かに良いかも…当日遊びながらできるし?

清宮:確かに!!レイ賛成!!

秋元:じゃあそう言う事で…カメラはこっちで用意しとくから、当日まで練習頑張ってね〜

林:って事になったじゃない?

矢久保:え…そうだっけ…記憶が

遠藤:美緒ちゃんその時寝てたもん笑

矢久保:あ…笑 失敬失敬…

遠藤:で、2人には私と一緒に写真スポットとか当日の予定を決めようと思って!

林:それはさ…?当日じゃダメなの?

遠藤:まぁ確かに…え、でもどうしよ…する事ないよ?

矢久保:じゃあさ〜屋上行かない!?

遠藤:え、何で急に…?

矢久保:いや林がこの前急に言ってきたのよ笑

矢久保:いや林がこの前急に言ってきたのよ

林:え、ちょ!言わないって言ってたじゃん笑

矢久保:いや〜つい……笑

林:まぁいいか笑

矢久保:さくちゃんも一緒にどう!?

遠藤:うん、いいよ〜屋上私も好きだし!

こうして私達3人は屋上へ向かう為、校舎の階段を登って行く。

遠藤:あ!着いた〜!誰もいないから静かだね…

矢久保:そうだね〜良い景色……

林:落ち着くよね笑

矢久保:ここお気に入りなのー?

林:そうそう…なんか不思議な感じになるって言うか?

3人は危ないが屋上のベンチで自然を眺めながら話し始める

遠藤:文化祭当日晴れるかなぁ……?

林:快晴だよ快晴

矢久保:え〜超ラッキーじゃん!お客さんも,たくさん来るし?

矢久保:あ!そうだ2人はさ?林はいないけどさ彼氏とか呼んできたりするの?好きな子とk...

遠藤:来ないし居ないよ?

食い気味に遠藤は言う

林:私も矢久保ちゃんの知ってる通り彼氏とかは居ないな〜笑

矢久保:え、じゃあ3人ともフリーだね?

林:あーまぁそうね?

遠藤:え、美緒ちゃんは好きな人いるの?

矢久保:私〜?私はさくちゃん一途だよ〜♡

遠藤:でたぁさっきのプライベート矢久保笑

林:それよりさぁ〜?

矢久保:うん?

林:誰と回るとか決めたの?2人とも

矢久保:ん〜特には?

遠藤:私は先約がいて…午前中はちょっと無理かなぁ…

矢久保:男!?

遠藤:違うよ笑 かっきー、午後は柚菜と回るはずだから3人で回る?

矢久保:お〜名案!

林:OK〜!!

矢久保:じゃあさ……最初にどこ行く!?

林:お化け屋敷でしょ!?

遠藤:それはダメ!笑

林:いやいや、お化け屋敷行かずに何するのよ?

遠藤:え、だって怖いじゃん…

矢久保:そうだそうだー!!

林:なんで矢久保ちゃんそっち側なのよ!笑
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こうして私達3人は来週に迫ってる文化祭の予定を何故か日曜日に学校に来てまで決めて、写真を撮って撮って撮りまくって帰った。


どうせ理解していない恋
to be continued……


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