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甘えたがりな方の彼女3

あれから土日を挟んで月曜日。

私と君が再び出会うのは、いつも通り屋上だった

山下:ねぇ〜君ってさ何でいつも屋上でご飯食べるの?

〇〇:急に何ですか…

山下:良いじゃん〜気になったの!

〇〇:んー…いつでも死ねるからとか?そういう山下さんは何で?

山下:いやいや!さらぁっと流すね!?何々…自殺願望とかある感じ?

〇〇:いや、無いですよ?で、山下さんの理由も聞かせてくださいよ

山下:あ〜私?まぁ教室に居にくいっていうか…仲間外れにされるんだよね笑

〇〇:なるほどね…さっきのは冗談ですからね笑 僕も山下さんとほとんど同じ理由ですよ

山下:なぁんだ笑 面白くない冗談だなぁ笑

〇〇:あ〜そういえば明日の期末テスト大丈夫ですか?

そう明日は一つの大きいイベント夏休み前のテストがあるのだ。

山下:ま、まぁ?私にかかればノー勉でも!

〇〇:ふーん、それならいいんですけど

山下:嘘です嘘です…教えてください

〇〇:やっぱり。いいですよ?じゃあ放課後に図書室集合で。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ー放課後ー

私は言われた通り荷物を持って図書室に向った。

山下:えーと…君はどこだ…

私は図書室を探しに探したが君は居なかった。

待っても待っても君は居なかった。

山下:失礼しましたぁ〜…

私は仕方がなく図書室を出て彼を探しに行った

君の名前を知らないから…私に友達がいないから誰にも声をかけれず1人で探し、探し続けた。

結局30分を経ても彼は見つからなかった。

どうせ帰ったんだろう

山下:はぁ…君も白杖ものだなぁ…

そう言い校門を出た時だった…

彼がそこにいたのだ。

いや、正確には彼が倒れていたのだ

山下:ちょ、ちょっと!?どうしたの!君聞こえる!?

〇〇:大丈夫大丈夫…もう治った…

明らかに治ってない傷が凄かった…


私は悩んだ末…家が君と同じ駅なので私の家に入れることにした

山下:ねぇ…君…誰にこんな事されたのよ

〇〇:はっきり顔は覚えてないけど…この前山下さんにちょっかいかけてたおっさんだと思う…

山下:え…怖すぎんだけど…

私は話しながら君の治療をしていた

〇〇:なんか山下さんに会いたいとかで…でも安心してください笑

〇〇:もう会わないって約束してくれたんで笑

山下:何笑ってんのよ!こんな姿になってまでそんな約束するなんて…馬鹿…

〇〇:違うんです…正確には助けてもらったんです誰なのかは分からなかったんですけど強い人がその約束を契らせてくれて…

山下:そっか…まぁそれならいいんだけどね?

私は少しほっとした…見ず知らずの人に優しくしてくれる人もいるんだなと。

〇〇:あ、やばいもうこんな時間じゃん…帰りますね

そうもう太陽は沈みきっていて22時に差し掛かっていた。

山下:あ〜大丈夫!親御さんにね?お泊まりしま〜すって言っといたから笑

〇〇:え?いやいや笑 流石に一人暮らしの家にお泊まりは…

山下:え?君もそういうの意識しちゃうの?笑

〇〇:別にしないですよ…

山下:ふ〜ん笑 あ、ご飯用意するから座って待っててね〜

〇〇:は、はい…

山下:じゃ〜ん♡山下特製!美味しい美味しい豚汁!

〇〇:おぉ〜!!

山下:いや喜びすぎ!料理できないとか思ってたでしょ笑

〇〇:まぁ…あ、で他には…?

山下:ん?ピザでも頼む?

〇〇:豚汁しか作れないのかい

僕と山下さんは豚汁をしっかり完食して勉強をする事にした。

山下:ねぇ〜勉強つまんないんだけどぉ〜

〇〇:いやいや本来勉強する予定でしたよ。

山下:え〜辞めた〜遊ぼぉ…

〇〇:まぁそんなことだと思ってました…

山下:ねぇ君もやろうよ〜

〇〇:やりたい勉強が終わったらやります…

山下:いやいや20ページもあるじゃん…無理無理

〇〇: ……………

山下:ねぇ〜可愛い子置いといて無視ですかぁ?笑

〇〇:………

僕は正直胸がドクンドクンと今までにないリズムで刻んでいて驚いていた

山下:もぉいいもん…


そう言われ2時間ほど沈黙が続き声を発したのは僕が勉強を終えた時だった

〇〇:ふぁ〜〜終わりましたぁ…寝む…

山下:やっと終わったぁ〜?もぉ遅すぎるぞ!眠くてゲームやめちゃた笑

〇〇:まだ起きてたんですね…

山下:当たり前でしょ?男の子1人にして何されるか分かんないし笑

〇〇:僕そんなことするように見えます?

山下:夜だと暴れそう笑

〇〇:ひどいですね…笑 とりあえず…明日学校ですし…寝ましょ

山下:そうだねぇ〜じゃあベッドまで連れてって♡

〇〇:え…?

山下:だからぁベッドまで♡おんぶして?

僕はもう限界寸前だった…多分理性はほとんど無かった

〇〇:はい…

山下:え?ちょ…君? どうした どうした…

僕は所謂お姫様抱っこという物をした

僕と山下さんは暫くの間、目と目を合わせていた

山下:ちょっと…は、恥ずかしいから降ろして…

〇〇:あ!ごめんなさい…ごめんなさい

僕に理性が戻ってきた

山下:やっぱ君も男の子なんだね…笑

〇〇:ご、ごめんなさい

山下:いいよ…もう寝よ?

〇〇:は、はい…

僕は穴があったら入りたい状態になり床へ寝転ぶ

山下:ちょ…ちょっと笑

〇〇:何ですか…

山下:ベッドで一緒に寝よう?

〇〇:え…いやでも…

山下:いいからさ♡ね?私の一生のお願い♡

〇〇:はい…

結局僕は山下さんのことを一度も見ずに寝ることにした…

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〜朝〜

僕のスマホがチャイムを鳴らし目覚める…

〇〇:ふぁぁ〜…あ、そっか…

僕は山下さんの家にいた事を気づく、それと同時に今日がテストという事も。

山下:ねぇ…君…

山下:おはよぉ…♡

僕は一瞬で何もかもが消えてった…虚無という感情になってしまったのかもしれない。

〇〇:あっ…山下さん!今日テストだし、もう時間ですよ!起きてください!

山下:ねぇ…もうさ、タメ語にしない?後…君の名前教えてよ?

〇〇:う、うん…〇〇って言います

山下:〇〇かぁ笑 いい名前だね〜

〇〇:ってもう時間ないですって!急がないと!!

山下:そうだねぇ…おやすみ〇〇…

〇〇:寝るな寝るな

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この後、奇跡的に電車に間に合い遅刻することは無かったが.
もちろんテストの結果は〇〇に関しては散々だった…

テスト前に変なものを暗記してしまったようだ…

もう顔を見て話せる気がしない…


甘えたがりな方の彼女〜学生編〜
to be continued……

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