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メディカルリスニングプラグ

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腕には時計、顔には眼鏡、”耳にも仕事道具”を。スタイリッシュなデザインの耳あな型補聴器「メディカルリスニングプラグ」に関する記事を集めました。
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#創作大賞2023

小説 「補聴器と猫の島」

[1] 雷鳴 聞いて驚け。 私の拍手はスペイン仕込みだ。 山手線のホームは帰宅を急ぐ人々でごった返していた。大学を卒業して数年ぶりに出くわした友人は、昔とおんなじ顔で花帆にニッと笑いかけて言った。 拍手だ?突然、なにを言ってるんだ、この人は?と花帆は早瀬健太の顔をじっと見つめ返した。どうやら本気で言ってるらしい。 いいでしょう、やってやろうじゃないの、と花帆は心の中で胸を張る。先日、会社の先輩に招待され、フラメンコ教室の発表会を観に行ったばかりだ。いつもきれいめ系フ

「プレイボール!」補聴器の使い道はまだまだ広がる

あれは啓示だったんだ 振り返ると、そう思える出来事が私には時々訪れる。 不思議な予兆というか、人生の伏線回収のようなものだろうか。 あの日も私はグラウンドで大きな声を張り上げていた。 「プレイボール!」 私はシャープの社員だが、それは世を忍ぶ仮の姿だ。 週末、私はソフトボールの審判員に変身する。 うちの子どもたちは小学生の時、地域のソフトボール部に入部した。 それをお父さん審判員として手伝っていたら、だんだん面白くなってきて、公式戦でも審判ができる審判員の資格を取っ

ずっと、ひそひそ話がしたかった

ずっと苦手で、悔しくて、あきらめていたことがある。   先生の声だけが響く教室で、こっそり隣の子と話したかった。 「昨日のテレビ見た?」 「見た見た。宿題できなかったけど、これでいいのだー」 「俺もなのだー」 そんなばかばかしい内緒話がしたかった。   背伸びしたレストランで、女性に恋をささやきたかった。 「前から言おうと思ってたんだけど」 「なあに?」 「君の笑い声……好きなんだ」 そんな青い春をささやきたかった。   静まり返ったオフィスで、席

補聴器のフィッターが日々、思っていること。

突然ですが、聴力が低下すると聞き間違えやすいといわれる言葉があります。 例えば……   こんな聞き間違えも、補聴器を着ければ減る! と思われるかもしれませんが、すべての人がそうとは限りません。 今回この記事でお伝えしたいことは 「補聴器のキモはフィッティングにある!」ということです。 こんにちは。 補聴器を調整するシャープのフィッターです。 今日は、フィッターが日々なにを思っているのか、専門家である私なら耳が聞こえにくくなったらどうするか、などセキララな裏話を現

くすみピンクのココがすごい!コーデもメイクも補聴器も!

「くすみカラー」の流行が止まらない! 数年前からアパレルショップの前を通るたびに 「くすんだ色の服が多いなぁ」 と思っていたら、メイクもヘアカラーもそうらしいし、雑貨やインテリアも、文房具も、電化製品もくすみカラーになってきた。   「なんで、こんなに人気が続くんだろう?」 と不思議に思って調べていると、知らないうちにくすみカラーの沼にハマっていた。 だからこれからぼくは推しの尊さを心ゆくまで語ります。   そもそもくすみカラーとは   くすんだ色、灰色がかった濁った色

あの日、俺も難聴なんだ、と先輩が言ったから

近ごろ、人の声が遠い、気がする……。 マスクをつけましょう、人との距離を空けましょう、 オンラインで会議をしましょう、と言われるうちに、 人の声がどんどん遠くなってきた、ような気がする。 私は46歳。シャープの広島事業所で働いている。 目は年齢とともに悪くなってきた。 でも耳はまだ現役のはず。 老化、という言葉で片付けるにはまだ早い。 そう信じたい。 一人ひそかに葛藤していたら、同僚たちがサラリと解決してくれた。 「最近、テレビ会議が聞こえにくくて」「マスクしてると、ね