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慶應高校野球部で注目すべきは髪型ではなくエンゲージメント

こんちは!副業社労士まさゆきです。
慶應高校野球部がベスト4に進出しました(8/19現在)。慶應高校は脱丸刈りで話題になっていますが、注目すべきはエンゲージメントな考え方だと思います。

高校野球では、監督の指示に“忠実”に従う選手が優秀な選手と言われてきました。かつて高校球児だった私の時代もそうでした。高校生の経験・知識が監督に勝るとは思えないので当然ですが、チーム力が監督を超えることは難しいです。
慶應のモットーは「シンキングベースボール」だそうです。監督が盗塁のサインを出せば、選手から「あの時はエンドランのほうがよくなかったですか?」との意見が出る事がある。監督も、練習中に「次のプレーは自分で考えてやってごらん」と促します。慶應高校の監督は受け身型の野球を嫌います(NumberWeb 8月17日より)。

試合中、対戦相手の近くにいるのは選手です。全体を俯瞰する監督とは別の気付きがあって当然です。監督に意見が出来る関係があれば、監督の考えと、現場の息遣いを踏まえた選手の意見が融合し、その“多様性”でよりベストな選択が可能となり、チームの武器となります。チーム力は“相乗効果”により監督の器を超えるかもしれません。そのベースとなるのは選手が意見を言える“心理的安全性”です。エンゲージメントですね。

エンゲージメント(手段)⇒勝利への武器を増やす(目的であり手段)
⇒チーム力向上(目的であり手段)⇒勝利(目的)
⇒選手の人間力の向上(本当の目的)

対広陵戦の初回3盗も選手独自の判断だそうです。試合前に「狙っていこう」とチームで話し合い、それを実行しました。

8月3日の日経新聞朝刊の記事。6月に弘前学院・慶應高校・東北高校の3校で練習試合したそうです。混成チームを組み、監督はグランドに出ず、選手だけで試合を進めたそうです。監督に“忠実な”選手がチームを強くするなら、この時期にこのような試みはしない。

エンゲージメントという言葉は、言われるほど世間に認知されていません。
でも、エンゲージメントな試みは高校野球にも拡がっています。

ではまた次回

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