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会社に寄りかからない・縛られない生き方

こんちは!副業社労士まさゆきです。
51歳の時、私は某化学会社でチームリーダーの役職でした。次は部長、という野心は当然ありました。が、ある時それは難しいことが判りました。
ショック以上に「これから何を目標に生きていこう」と思いました。当時は上手く言語化できませんでしたが、「自分に対する会社の評価はこんなもの、ならば会社に寄りかかっていてはまずい」と考えたのだと思います。

一部の例外を除いてサラリーマンは60歳で定年を理由に給与が減ります。仕事量は変わらず給与だけが大幅に減るケースも多い。そのことは皆知っています。ただ、実感することは難しい。今から思えば、51歳で現実を痛感した私は幸せだったのかもしれません。

それから私は社労士の資格を取り、会社と話をして副業で開業することを認めてもらいました。「会社に寄りかかるつもりはないから縛らないでね」という宣言だったのかも知れません。社労士会の仲間も増えました。週末通っているジムで知り合った友達との交流も始まりました。大学のゼミ卒業生の集まり、行きつけのお店のオフ会にも参加しています。“会社以外の世界”が私の生活のかなりの部分を占めています。

会社に寄りかからない生き方をするには
1)お金
2)会社を離れても心の余裕を持てる状態
3)会社以外のコミュニティ
が必要です。今の私は1)はまだまだですが、2)3)は実現できたかな、と思います。

今の50台後半サラリーマンは、入社時にモノづくりで世界No.1の日本を経験しています。当時、日本は「終身雇用により会社は社員の生活を保障し、社員は会社の為に働く」ことで製造業中心経済の完成型を実現しました。「会社は寄りかかってもらってOK、社員は縛られてもOK」だったのです。
1995年のウィンドウズ95発売以降、製造業から情報産業中心へ産業構造の変革が起こりました。当時日本はバブル崩壊後の「失われた20年」の最中であり、また“製造業世界No1という過去の栄光”から脱却できず、産業構造の転換が遅れました。
管理職の役割も変化しました。製造業中心経済では、効率を追求するため“横並び一斉の作業管理”が必須でした。情報産業中心経済では部下の自由な発想を引き出して業務改革・新たなビジネスアイデアに繋げるのが管理職の役割です。

社員に対する考え方も変わりました。会社は「社員に寄りかかってもらっては困る。社員の生活保障まで考える余裕はない」と思っている一方、「社員を縛る事」は止めていません(一部の会社は社員を縛ることが得策でないと理解し始めました)。

この変化を認識することが一番難しいのが50台後半のサラリーマンだと思います。若いときに覚えた仕事のやり方・会社での生き方が今は通用しない…だからと言って「仕方ない」と諦める訳にはいかない。

「会社に寄りかからない縛られない生き方」は難しいですが、まず、「会社から距離を置く生き方」から始めては如何でしょうか?「興味のある地域のサークル活動に参加する」「趣味に使う時間を増やす」「勉強をする」等、会社以外の活動が心の余裕に繋がると思います。その余裕が新たな自分に繋がるのでは…騙されたと思ってお試しいただければ幸いです。

ではまた次回


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