役職定年に備えた水平的人間関係の作り方
こんちは!副業社労士まさゆきです。
経団連が2022年10月に公表した「副業・兼業に関するアンケート調査結果」によると、副業・兼業を「認めている」「認める予定」の企業は70.5%です。人材交流に取組む企業も増えています。
企業が副業・人材交流等を推進する目的は何でしょうか?人手不足で65歳以降も会社で働く事が当たり前の時代、役職定年後人材の戦力化の為、副業・人材交流等をリスキリングの機会と考えています。
《水平的人間関係と垂直的人間関係》
昭和~令和の間、会社員は垂直的人間関係で生きてきました。同僚と出世競争し上司の評価に一喜一憂してきた今の50代会社員は、上下関係でのある垂直的人間関係しか知りません。役職定年後年下の上司に仕えると、適切な距離を取れず①役職時の態度を変えず邪魔な存在になるか②「働かないおじさん」化します。人手不足に悩む会社は、「水平的人間関係の作り方」を学び年下の上司と適切な人間関係を作り、戦力として働き続ける事を望みます。
「水平的人間関係」は上下のない人間関係です。①相手の話を傾聴する能力②自分を誇示せず関係を作れる能力③相手の良い所を認められる能力が必要です。
水平的人間関係でプライドを誇示する必要はありません。自分を素直に見つめ直すことが出来るようになり、キャリアの棚卸に繋がります。会社から離れても通用するスキルと通用しないスキルを見極め、上下関係に隠れた本当の実力を知ることができます。
自分の本当の実力を知れば、役職定年後プライドを誇示する必要がなくなります。自分がすべきことを理解し、居場所を見付けられ「働かないおじさん」になりません。
水平的人間関係の作り方を知れば、自分の強みを知り相手の強みを尊重しどこでも生きていける人材になれます。
《水平的人間関係の作り方》
会社を離れて水平的関係の作り方を学ぶのは、副業や企業間人材交流でなくても可能です。私が経験した例です。
1)社内異動を機会にキャリアの棚卸
副業社労士となり子会社の総務に異動しました。社労士といえ会社では営業経験しかなく、キャリアの棚卸をして自分にできる事を見つめ直しました。
社内異動でも未経験の職種や今までの経験が通じない職場に異動した時はキャリアの棚卸のチャンスだと思いましょう。前向きに捉える事が水平的人間関係作りに繋がります。
2)副業社労士になって水平的人間関係を作る
開業社労士同士の付合いは水平的人間関係です。最初、垂直的人間関係しか知らない私は戸惑いましたが、今では水平的・垂直的人間関係の両方を使い分けています。
3)同じ趣味を持つジム友との友情
ジムのスタジオプログラムで知り合ったジム友は、違う仕事・人生経験を持つ仲間です。相手を尊重し、聞き上手になり、自分の経歴を誇示しない(出来ない)水平的人間関係となります。「同じ趣味を持つ」共通点のみの関係が心地良い距離感に繋がるのかもしれません。
4)大学時代の友人と会う良さ
大学在籍ゼミ出身者で30代~60代の幅広い世代が集まります。出世して社会的地位は上の後輩もいますがあまり関係ない。先輩後輩・社会的立場から離れた面白い関係です。
水平的人間関係は私たちの周りに数多くあります。参加して関係の作り方を学んでみましょう。
ではまた次回。