見出し画像

【1/2エッセイ】コインランドリーの愛で方

✍️1/2エッセイ とは
✒︎日常の隠れた視点探し
✒︎思考のリフレッシュに
✒︎実体験と少々のリサーチ
をふまえた独自解釈です😌(どうか悪しからず)
𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒𓂂𓏸𓂃𓈒

まえがき

日常の何気ない瞬間にこそ、
そっと私たちの心を温かく包み込む
ノスタルジーが潜んでいるもの。

現代風に言えば、「エモい」瞬間。

見慣れた風景が時折、
懐かしさと哀愁を伴って心に響く。  

それはまるで、
過去と現在が交錯するかのような既視感。  

あなたもそんな瞬間、
感じたことはありませんか?

個人的に、最近それを感じる情景があります。

それは「コインランドリー」

ドラム式洗濯機の窓越しに見える、
ぐるぐる回る衣類たち。
そこに存在する独特の世界線。

コインランドリー✖️エモさ。  

この既視感しかないような情景 
に飛び込めば、

なかなかに面白い世界観がありましたので、こちらに投影させていただきます😌

コインランドリーとは①
オムニバスドラマである
◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸


扉を開けると、出迎えてくれるのは機械音と洗剤の香り。

そして一般家庭にはない、大型のドラム式洗濯機。

回るのは衣類だけでなく、カーテンや布団も回る。

コインランドリーに来る理由は人それぞれ。

自宅の洗濯機の調子が悪くなって来た人。

一度に大量の洗濯物を処理したくて来た人。

大きな洗濯物だけを洗いたくて来た人。

雨の日が続いて、なかなか洗濯物が乾かなくて来た人。

長期旅行中で溜まった洗濯物を洗いたくて来た人。

もしくはただ……ぼーっとしたくて来た人、
など。

こんな風に、コインランドリーに辿り着くまでにそれぞれに小さな決断があります。

その決断の裏側には理由があって、
またその裏側には小さな決断があって、
また理由があって……

この連続がまるでオムニバスドラマのように見えるのが、不思議とコインランドリーという空間なのかも知れません。

コインランドリーとは②
非日常である
◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸

いつものことを
いつもと違う場所でやってみと、

それだけで、普遍的なフレームワークを 
一瞬にして崩す
ことができます。

いつもと違う場所で過ごす旅行がいい例ですね。

いつもと違う場所で食事する
いつもと違う場所で寝る
いつもと違う朝が来る

そこに非日常があります。

コインランドリーも同じです。

洗濯する、という行為はいつもの事ながら、いつもと違う場所でのお洗濯。

最近のコインランドリーは 
自動販売機もあればWifiも接続されていて、  
ゲストハウスの休憩所のようにカジュアルなところもあり、

椅子に腰掛けてスマホを見てもよし、
本や雑誌を読んでもよし、
誰かと話してもよし。

一昔前よりも「快適さ」を供給してくれる
コインランドリーは今や、

ちょこっと逃避行ができる非日常な場所
なのかも知れません。

コインランドリーとは③
何とも哲学的である
◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸

コインランドリーでの各々の過ごし方がある中で、ひとたび洗濯機に目を向ければ、

回転するドラムの中で、衣服と洗剤と水が絡み合う。

ただぐるぐると回り続けている。

その回り続ける衣類は
普段のそれとは違うもの。

みんなごちゃ混ぜになって、
もうどれがどれだか分からない。

このカオスの中にこそ、 
ちょっと大袈裟に言えば
プラトンの言ったイデアの世界が垣間見えるように思います。

私たちの衣類は普段、「カタチ」として存在しています。

けれどこのドラム式の回転する世界では
そのカタチを失い、みんな一緒にぐるぐる回る。

でも、放り込んだ衣類の元々のカタチは
頭で簡単に想像できる。

そう思うと、カタチを失うとは、
無くなるわけではなくて、
ある意味「同化」を意味するコトなのかも知れません。

こんな風にして哲学に
思いを馳せられる空間もありそうですね。

コインランドリーとは④
過去から現代の進化がそこに在る
◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸◌𓈒𓂂𓏸

オムニバスドラマ、非日常、哲学、
そんな物思いに耽るのもアリだけど、
もっと現実的な見方をすると、
洗濯乾燥機の登場。

一昔前は、
洗濯機と乾燥機が別々でした。

洗濯物を洗濯機から取り出して   
乾燥機に移すという二段階の手間があったんですが、

この二つの工程が一つに統一され
新たに生まれたのが、
洗濯乾燥機、ということです。   

とは言え、
見た目は昔から変わらないドラム式。

デジャヴが懐かしさを誘いつつも
性能の高さは言うまでもなく。

さらには、単なる機械の進化だけではなく、
時間短縮という時間の使い方に新たな価値
をもたらしました。

まさに過去と現代の融合。

人類の進化に似て、洗濯機もまたその時代のニーズに応じて進化してきたということ。  

人類の進化ならぬ「洗濯機の進化」が垣間見える。そんな場所こそコインランドリー、のようです。

最後に
コインランドリーを愛でよう

コインランドリーを深掘りすると、
こんな世界線があったのかと今更ながらに思いますね。

比較的物静かな場所だから、
自分を落ち着いて俯瞰し省みることもできる。

その「省みる」を専門家の間で
Self Reflectionと呼ぶらしいです。

この「省みる」習慣がある人は、
自分の感情と行動をコントロールすること
に長けていたり、

物事と自分の価値観とのズレを感知しやすく、ストレスが少なくて済むと言われます(参考1)

省みるといっても、
ネガティブな感情に埋もれて反芻思考になっている場合は注意が必要ですが

ただ、ぼーっとして浮かんでくる雑念を 
ちょっと外側から観るだけでも、 
考え方のクセが分かったり、  
いつもより明晰に物事を考えられることは
確かにありますからね。

そんなぼーっとができる場所が
コインランドリーでもあるかと思うと、

ただ衣類を洗濯するだけの場所が
心の選択を促す場所にもなり得そうで、

侮るなかれ、コインランドリー、

と、洗濯機に衣類を詰め込む夕方であります🧺

本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

今日もあなた様にとって、
洗濯したくらいの、
スカッと晴れ晴れな1日となりますように😊

夜に読んでくださった方には、
気分爽快の明日が訪れますように😌

しゃろん;

参考1:https://www.verywellmind.com/self-reflection-importance-benefits-and-strategies-7500858

☕︎つ̲い̲で̲の̲ハ̲ナ̲シ̲☕︎

⬆️晴れていてもアメリカでは外で洗濯物を干しません。

洗濯機→乾燥機この一連をを家の中で済ませます。

外に干せないのには理由があって、町内やアパートのルール規定、文化的背景、環境要因(アレルギー物質)、防犯上など様々です。

シアトル近郊ですが、
今仮に外に干せたとしても、
綿みたいなのが飛来しているのと、
花粉の付着がすごいので、干せないんですよね🥲

だから日本に帰った時に洗濯物を外に干すという行為は、少し面倒ではあるものの、
お日様の香り、という産物もいただけるので、

なかなか好きな時間ではあります😊






この記事が参加している募集

#眠れない夜に

69,470件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?