【米経済メディアが直言】「迷走」トヨタに足りないコンプライアンス担当と長期ビジョン----天下のTOYOTAの未来は暗い!

世界が電気自動車(EV)開発に躍起になっているのに対して、TOYOTAは、ハイブリッド車プリウスにこだわり続けて来た。

いま、世界は、一転してEVバッシングをしている。

しかし、だからと言って、21世紀のクルマの本命は、ハイブリッド車にはならない。
また、燃料電池車の時代も来ない。

この記事は、TOYOTAに欠如しているのは、「コンライアンス」と「長期ビジョン」であると、明確に指摘している。

TOYOTAのエコカー開発は、チグハグなのだ!

1997年に、世界に先駆けてハイブリッド車プリウスを開発したところまでは、進んでいた。
しかし、途中で、投げ出してしまった。
燃費も、約41km/リットルで頭打ちとなった。
これに対して、電気自動車(EV)テスラモデル3 は、
110km/リットル(12.4kWh)である。
火力発電所の電気を使ったとしても、70km/リットル走る。 

🔴TOYOTAプリウスは、大型発電所を搭載できないという致命的な欠点があるのだ!
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さらに、TOYOTAプリウスは、

🔴太陽電池が使えない!
🔴太陽熱発電が使えない!
🔴サハラ砂漠(4800km)を縦断できない!
🔴自動運転ができない!
🔴宇宙で使えない!
🔴温度差が使えない!
🔴枯葉の熱を使えない!
🔴南極で使えない!
🔴地震津波などの災害時に使えない!

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などの重大な欠点がある!

だから、若者諸君よ!

未来は、やはり、電気自動車(EV)の時代が来る!

シンラタービン(Shinla Turbine)を搭載した電気自動車(EV)に乗ろう!

(c)harbeman240506
Deep thinking yields imagination


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ーーーーーSmartnewsを引用する。

【米経済メディアが直言】「迷走」トヨタに足りないコンプライアンス担当と長期ビジョン
Tim Culpan


認証不正、欠陥、データ改ざん…相次ぐスキャンダル
トヨタ自動車はいま、迷子になっているようだ。
地球最大の自動車メーカーという栄誉に4年連続で輝いたこの多国籍巨大企業に対して、こんなことを言うのは奇妙に思えるかもしれない。しかし、懸念すべき理由がいろいろある。現在の地位を維持するための明確なビジョンを持ち合わせていないのだ。
手始めに、この日本企業で最近持ち上がった騒ぎを見てみよう。
Christina Telep/Unsplash
トヨタは202312月、子会社のダイハツ工業が車両の安全性能などで国の認証を取得する際に、170以上の不正行為に手を染めていたことを確認したと発表した。翌日、ダイハツの大阪本社は国土交通省の職員による立ち入り検査を受けた。ダイハツは生産を全面停止し、その後、不正発覚に関連する車両30万台以上のリコールを発表した。
事態が進行する間、トヨタはエアバッグに欠陥の可能性があるとして、RAV4やレクサス、カムリ、ハイランダーモデルを含む車両100万台近くのリコールを発表した。しかもこれは、トヨタのトラック部門である日野自動車で排出ガス・燃費性能試験におけるデータ改ざんが発覚してから、わずか16カ月後の出来事だ。
Gino Marcelo Hernandez Sanchez/Unsplash
「主権を現場に戻す」と発表した豊田会長
ダイハツのスキャンダルには部品サプライヤーの豊田自動織機も関与していたことから、豊田章男会長はグループ企業17社の会長や社長、現場リーダーとの会合を持ち、今後の方針について説明した。この会合はもともと、トヨタ創業者・豊田佐吉の誕生日である214日に開く予定だったが、一連の出来事のため前倒しにして開催した。
この会合で豊田会長は、生産の「現場」という言葉を使い、新方針によって「主権を現場、商品に戻すことにこだわっていく」と述べた。役員から指示されるのではなく、部門長にもっと多くの権限が与えられる、ということだ。
この戦略は、トヨタを正しい軌道に戻すために実際に求められているものとは逆のものだ。市場をきちんと理解し、販売台数を増やしていくために、デザインと製造の部門に専門家を配置することには意味がある。ダイハツが生産しているのはコンパクトカーであり、この分野に深い造詣をもつ人物がその生産計画を立てるべきだ。
しかし、昨年の世界販売台数が前年比7.2%増の1120万台だったことからも明らかなように、車のデザインと発送はトヨタの弱点ではない。トヨタをつまずかせたのは標準化とコンプライアンスであり、いずれもトップから厳しく強制されるべきものなのだ。

コンプライアンス担当の増員が必要だ
この重要な機能をトヨタはもっと中央に集めてはっきりさせるべきであり、権限を個々のユニットに委譲したりすべきではない。多くの安全基準が厳格すぎて、規制順守もあまりに煩わしいという議論が出るにしても、意思決定を関連会社に委ねることでは問題は解決されないのだ。
豊田会長がなすべきは、コンプライアンス担当と標準エンジニアのスタッフを増やすことを発表すると同時に、トヨタのパワーを活用して規制変更を求めるロビー活動の計画を打ち出すことである。
しかし今週、彼はそうしたことに何も手をつけなかった。
「自らが失敗に責任を持つ」と、豊田会長は何度も繰り返した。しかし彼は同時に、日野自動車や豊田自動織機を含む様々なユニット内で不正が進行していたことを自らが把握するまで、数カ月もかかったことも認めた。
メディアとのやりとりでは、会社に明確なビジョンが欠如していたことを明らかにし、「ゴールはない」とも述べた。「何を成し遂げたいのか?」と問われると、「わからない」と答えた。
問題はここにある。トヨタは認証試験における不正パターンに対処するため、透明かつ緊急の対応策を必要としているのに、問題が表面化し始めてから1年以上経っても、まだ一つも明確に打ち出せていない。
carlos aranda/Unsplash
変革に向けたビジョンがぼやけている
さらに、新エネルギー車の長期計画も見当たらない。これまでの、バッテリーとハイブリッド車に関するトヨタの戦略は正しかった。電気自動車(EV)生産トップの座をテスラとBYDが争うなか、トヨタは燃焼技術により電動モーターを駆動する車両を加えると、両社を上回っている。EVへの移行は緩やかに行う必要があり、ハイブリッド車がその要求に合致しているというトヨタの考えは正しい。
しかし将来的には、トヨタはCO2排出量を全体としてゼロにする「カーボン・ニュートラル」と、ガソリン車の販売規制に対する明確な計画を立てる必要がある。豊田会長の「現場」戦略は、顧客のニーズに合った車両を専門家が設計する手助けとなり、その道の半ばまでは会社を引っ張っていくかもしれない。
勢いを増す中国のBYD Michael Förtsch/Unsplash
とはいえEV市場が価格競争と利益率の縮小に悩まされるなか、ガソリン駆動の商品を売っていれば簡単に利益を上げることができる間は、豊田会長本人が強く求めない限り、その道に大きく踏み出すことはないだろう。
「私自身が責任者として、グループの変革をリードしていく」。豊田会長は社員とメディアにそう語った。しかし、変革に向けた彼のビジョンはぼやけている。トヨタが世界一の座にとどまる気があるのなら、本当は極めて明瞭であるべきなのだが。
Kiyoshi Ota/Bloomberg
Bloomberg, Feb. 1st, 2024
“The World’s Biggest Car Company Has Blurred Vision”
By Tim Culpan
翻訳 スローニュース翻訳チーム
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