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寝る前のnote 🎞映像研には手を出すな!01(第六夜)🎞

こんばんは、シャーマケ(@sharmakenote)です。

今夜も眠気感じるまで、気が変わるまでお付き合いください。


0️⃣Summary

アニメ「映像研には手を出すな!」が好きで、遂に単行本(01)を買いました。それを読んでの感想を書きます。
ネタバレも多少含まれていますので、未見の方はご注意ください。


1️⃣あらすじ

浅草みどりは、アニメが大好きな高校生。特に作品の世界を表現する設定画を描くことに命を懸け「私の考えた最強の世界」を作るべく、日々スケッチブックに向かっている。

友人の金森さやかは、お金が大好き。浅草みたいにアニメが好きなわけではないが、何故か2人はいつも一緒にいる。

ひょんなことから、2人はカリスマ読書モデルの水崎ツバメに出会う。

水崎も同じくアニメが大好きで、アニメキャラを描くのが得意だが、両親の強い反対もあり、大っぴらには創作できていない。

水崎の描いたキャラクターと浅草の設定画のコラボに可能性(金の匂い)を感じた金森は、2人でアニメ作りをすることを提案する。

ここから、映像研創設に向けて彼女たちの奮闘劇が始まる。


2️⃣感想

先輩の過去の遺産に端を発し、プロペラのアニメを作るシーンが印象的だった。風が吹けばちゃんと回るよう羽に角度をつけ、リアリティを追求したプロペラ。それが回転する映像をアニメーションにしようと思えば、コマ毎に動く羽の角度等に矛盾なく描かねばならない。それを頭の中で計算しつつ描く労力については、アニメ制作について何も知らない自分でも「エグい」と想像できた。

アニメ作りの大変さと素晴らしさを伝えるだけに終わらないのが当作品の大きな魅力のひとつ。発足準備に始まり、映像研の活動が母体となる学校で認可されるため予算審議委員会に挑む流れは、マネジメントやマーケティングのテーマも盛り込まれている。しかも、知識偏重や説明過多で堅苦しくなることなくテンポのいいストーリー展開に仕上がっている。作者の絶妙なまでのバランス感覚が、この物語を非常に楽しいエンターテインメントに昇華させていると感じた。

その他にも、メカに造詣の深い浅草氏が突如始めるマシンガントークがパッションてんこ盛りで面白かったり、まるで建築工事の現場監督のように設定画のイマジネーションワールドに浅草らが入り込んでゴリゴリ作業を進めていく場面は、気付けば読んでるこちらも一緒にその世界に没入し夢中になってしまったり、吹き出しに立体感を持たせているところももうサイコー!と、我を忘れて興奮できる。いや、しなければならない。「夢中になれ、バカになれ、それこそが生であるぞよ」とどこかから声が聴こえてきそうな、そんな危なっかしいほどのバイタリティを惜しげもなくぶっ放してる作品であります。


3⃣今回の主役書籍はこちら


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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