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フィジカルアセスメントセミナーに参加しました

こんにちは。おおがねたけしです。先日、日本鍼灸師会主催のフィジカルアセスメントセミナーに参加してきました。

日本鍼灸師会とは?

日本鍼灸師会は昭和二十五年に創立された鍼灸師の社会的地位の向上や鍼灸医学の啓発のために活動を続けている公益社団法人です。
卒後3年間は無料で準会員となることができ、会員になるとリスクマネジメントや鍼灸技術など様々な分野に関してのe-Learningを受講することができます。
学生のうちからも準会員になれるので、学生さんや新卒の鍼灸師の先生方にもオススメです。

講師は山中豊明先生

先生は、現在放送大学の教授をされています。医学博士と看護学博士という肩書きをお持ちで、「フィジカルアセスメントガイドブック」(医学書院)、「呼吸音聴診ガイドブック」(医学書院)など多数の書籍を執筆されています。

そもそも、フィジカルアセスメントとは?

患者さんの症状や徴候から情報を収集し、必要に応じて触診や聴診を行い、患者さんの状態を判断すること。

医学書院刊 山中豊明著 「フィジカルアセスメントガイドブック」より一部抜粋

普段、私たちは体温や血圧、時には酸素飽和度を測定します。これらは情報を手に入れる手段でしかなく、フィジカルイグザミネーションと呼ばれています。
一方、フィジカルアセスメントとはこれらの情報をもとに患者さんに「ご気分は悪くないですか」と尋ねたり、再度測定した上で患者さんの状態を判断する。必要であれば、患者さんの状態を“正しく”医師や看護師に報告することがフィジカルアセスメントといわれています。
つまりフィジカルイグザミネーションで得た情報をもとに患者さんの状態を判断でき、それを他の医療職に正しく伝えることがフィジカルアセスメントといえます。

セミナーの内容

今回は胸痛と腹痛のアセスメントと的を絞った内容でした。

まずは、患者さんの状態が緊急性があるか否かの判断。
鍼灸施術でもそうですが、レッドフラッグを見逃さないことがとても大切です。

腹部の聴診に関しては、特に難しさを感じませんでしたが、胸部の聴診に関しては異常音がどのようなものかがわからないと判断できません。

これについてが全くの無知だったので、異常な音を聞き続けて身体に叩き込むしか無いなと思いました。
先生の著書に「呼吸音聴診ガイドブック」があるのでこれを購入して勉強します。
在宅領域では体調不良を訴える患者さんが出てくることも考えられるので、おろそかにはできないです。

今回学んだ重要なポイント

収集した情報を他の医療職に適切に伝えるためには、コミュニケーションスキルが必須です。今回、情報の整理や意味づけ、伝達方法について学びました。

忙しく動き回っている他の医療職に対して、簡潔明瞭に伝える技術。
これが一番大切だと感じたセミナーでした。

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