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サメの子宮からプラスチック片⁈


何年か前に大型のサメの解剖に立ち合った際の出来事。

そのサメがもし妊娠個体だった場合は、世界初の事例になるとのことで、解剖は慎重にすすめられていました。

お腹を切ってみたところ、肥厚しているものの、ぺしゃんこにつぶれた子宮を確認することができました。

魚体が1200kgもあるので、水揚げした際に自重で内臓が圧迫されてしまったのかも…。

これだと、仮に妊娠したとしても流産しており、子宮の中には何もないのではないかと思いました。

片側の子宮を摘出し、子宮を開いたところ。

しかしながら、子宮の中からとあるものが確認されました。

それは…

子宮内にある四角い薄いもの、わかりますか?


これは…


プラスチック片!?

ではなく、

なぜか折りたたまれていたのですが、

仲谷一宏先生によれば、

世界で初めて確認されたメガマウスザメの卵殻なのだそうです!

開くとこんな感じ↓

現在、メガマウスザメの卵殻は神戸市立須磨海浜水族園にて特別展示されている。2023/1/15まで。

胎生のサメとしては卵殻が分厚いような気がしますが…。

サメ好きとしては現物を確認しに

行かねばなりませんね!

よろシャーク




ホホジロザメ (福音館の科学シリーズ) 


ほぼ命がけサメ図鑑 

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