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職業訓練のWEBデザイン学習の実態

私はWEBデザインの講師をしていたことがあるのですが、その中でもメインとされていたのが職業訓練生に向けて授業をする講師でした。
ここでは、講師として働いた経験を元に、
WEBデザイン講師の実態をお話しします。

職業訓練のWEBデザインコースは本当に役に立つのか?

結論から言うと、
初心者で全くWEBデザインのことを知らない人にとっては役に立ちます。
主催するパソコン教室のテキスト等にもよると思いますが、少なくとも私が勤めていた(元生徒として通っていた)教室のテキスト内容は基礎としてはかなり役に立ちました。
職業訓練でWEBデザインを学べるなら最高だと思います。
(私は当時60万円払って教室に通っていたので・・;;)

そして、当時は職業訓練の場合、最終的にHTMLプロフェッショナル認定試験を受けるという決まりでした。
認定試験そのものが役に立つかどうかはさておき、それくらいのことは出来るようになる程度には身につけることが出来ます。
私が受持った生徒さんは見事全員合格することができました。

あくまでも基礎

これはどんなスキルでも言えることだと思いますが、スクールで学べることは最低限の基礎です。実際に現場で役立つかどうかは職場にもよると思います。
またHTMLプロフェッショナル認定も無いよりはあった方がいいでしょうし、自分の目標として受けるのも良いと思いますが、WEBデザインに関しては資格よりも実際に何が出来るかが大切だと思います。
仕事じゃなくても良いので、自分がどんなものを作ってきたのか、が重要です。
それが就職する企業やクライアントへの信用につながります。
HTMLプロフェッショナル認定はついで程度に思っておいた方が良いです。

WEBデザイン講師の実態

WEBデザイン講師の質は・・・

職業訓練の場合、職安の職員の方が授業を視察し、講師はA~Fランクで評価されます。
そして、生徒さんにアンケートに答えてもらって授業をどう感じているか調査していました。(地域によって多少ことなるかもしれません)
生徒さんにとって不満を感じていても言いにくい、ということが無いのは良いことだと思います。

私が初めて授業をした際は、良い評価ではありませんでしたが、生徒さんの声を頂いてから改善し、毎日、授業の準備と反省を繰り返すことで評価はAに変わり2期生徒さんに教えることができました。

講師を務めるには、ある程度教えられるだけの知識があることは前提ですしテキストはPC教室から支給されるものを利用するので大きな差はないと思います。(相性などはあるかもしれません)

パソコン教室の講師の実態

私の感覚としては全体的に講師が不足しているように思います。
何といっても生徒だった私に「講師としてアルバイトをしないか?」と提案するほどでしたから。
アルバイトは時給制ですし、私の場合は交通費も出ませんでしたから悪条件でOKする人も少ないと思います。(月収10万いかないくらいだった)

それでもなぜ私が承諾したかと言うと、
アウトプットすることが何よりも自分にとって理解を高めることになると思ったからです。
実際に私は講師としての経験は素晴らしいものになりました。
お金だけではなくそのような理由がないとアルバイトで請け負う人はあまりいないのではないでしょうか。
私自身、ずっと講師をするつもりもなく2期受持ったら辞めることを決めていました。

現役WEBデザイナーとして働いている人は講師にならない

実践的なことを知りたい!と思っている方も多いと思いますが実際にWEBデザイナーとして働いている場合、そんな暇はありません。
納期に追われますし日々の作業が忙しくてPC教室で講師をするのは難しいです。
中には、元WEBデザイナーで講師をしているという方もいなくはないので、そのような講師には実践的なことも教わることが出来るかもしれません。

職業訓練は基礎として、どんどん実践しよう

まとめますと、職業訓練もPC教室に通うのも得られることは基礎であるということです。
学んだら、それで終わりではなく、どんどん実践することで本当のスキルとして身に着きます。
最初は真似でもいいので、WEBサイトを作ってみる、商品LPを作ってみる、これを繰り返すと得られることがたくさんありますし自信にも繋がります。

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