はじめに トビタテ!留学JAPANについて

 先日、奈良の燈花会に行ってきました。ご存知でしょうか、奈良公園の各所が約2万個のろうそくで彩られ、10日間で90万人以上もの人が訪れるのだそうです。僕は知らなかったのですが、

 

 行って良かったです、本当に。ディズニーラプンツェルの灯篭飛ばしを思い起こさせるほどの幻想的な景色に目を奪われたまま、つい夢心地で終了時間まで話し込んでしまいました。やっぱり揺らぐ燈火には、いつまでも見ていられる暖かさがあるなあ、と。落日の春日野園地も、水面に映る浮見堂を横切る小舟も、スマホカメラでは捉えきれない美しさがありました。

 19時の灯火までは、教えてもらった周辺のカフェやかき氷を巡りました。なにしろ気温の高い日で、店から出てもすぐに「どこか入ろう」となるもので、しかさんたちもみんな木の影に集まって。奈良には町屋や雑貨屋や、素敵な穴場がまだまだたくさんあるようです。


 

 そんな奈良も燈花会も、僕は知らなかったのですが、トビタテ仲間の富山ももちゃんが教えてくれて、一緒に付き合ってくれました。ちゃんと会って話すのは今回でまだ2回目だけど、彼女は僕が最も尊敬し、信用する人の一人です。

 平和交渉人としてピースビルダーを目指し、8月末から北欧に留学するももちゃんは、これまでの経験も人脈もスキルも僕とは桁違いで、その明るい口調から溢れ出る熱意と行動力にいつも圧倒され、刺激を受け、自分を省みることになります。またとても聡明な人で、弱者支援を「消費」する人々を批判し、一生かけても動かないかもしれない壁にそれでも生涯をかけて立ち向かう覚悟がある。彼女のその稀に見る自覚的な広い視野と大きな気概、そして等身大の自己表現に、同志として途方もない尊敬の念と頼もしさを感じてしまうのです。


 

 そんな人と出会えるのが、トビタテです。



 座学に限らずハチャメチャに自由な留学計画が通る、100万以上の奨学金が返済不要で支給されるなど、トビタテの奨学金の魅力的な点はたくさんあるのですが(詳しくはHPを https://tobitate.mext.go.jp/ ちなみに誤解されがちですがトビタテの財源は税金や国費ではなく協賛企業からの出資金です)、やはり最大の魅力は「出会える」ことだと、僕は思うのです。


 トビタテでの出会いがなければ、どれだけ無知で無防備なまま遠い異国に旅立っていたのだろうと。トビタテで知り合えた人がいなければ、現地で困ったときどうしていただろうかと。トビタテの同志と話せていなければ、果たして今の不安に耐えられていただろうかと。

 弱気かもしれませんが、長期間を一人見知らぬ土地で生き抜き、何かしらを掴み取って帰ってくるという経験を、僕がこれだけの見通しとワクワクを以て迎えられているのは、トビタテを通して出会った人たちのおかげだと言わざるを得ません。


 トビタテを通じて、グローバルリーダーとして世界を先導する人と知り合えました。今まで周りにはいなかった、自分と同じ志を持つ同志を見つけることができました。これから行こうとする道を、先に歩いた先達と繋がることができました。

 たとえ自分の思ったように歩めなくても、結果的に留学と何の関係もない進路に進むことになっても、この出会いは必ず意味のあるものだったと確信できます。そこでしか知り合えない人々が、留学だけでなく生涯を通じて大きな価値のある出会いが、そこにはありました。

 

 そんな機会を与えてくれるのが、トビタテ留学JAPAN!です。この「出会い」があるという点のみにおいても、僕はトビタテの奨学金へ応募する価値は大いにあると思います。

 

 

 自分の海外計画に自信のない人、わからないことだらけで不安な人にこそ、トビタテにチャレンジしてほしいのです。応募さえすればきっと、その後の出会いが自分の海外体験を形にし、後押ししてくれるはずです。



#トビタテ


 

 

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