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シェアハウス運営の鬼門!清掃管理方法を比較してみます


シェアハウス運営の鬼門!清掃管理方法を比較してみます。


少し時系列の経験談とは外れてしまいますが、シェアハウス業に必ずといってもいいほど出てくる清掃管理について書いていこうと思います。

シェアハウスのポータルサイトなどに行くと、清掃業者週1回、管理人訪問週1回・・・など各社で条件は異なりますが色々記載してあると思います。
入居希望者はこの条件等を見て内見訪問をしてきますので内見の際に
”清掃はどんな条件ですか?" とか”管理の人は清掃をしますか?”あるいは
"週に何回訪問してきますか?"などほぼ9割方聞かれます。

大昔、私がこの業界に入ったころは今だと考えられないかも知れませんが
小型のシェアハウス(6人ほど)のタイプだと各自が週ごとに清掃を持ちまわるといった会社さんもありました。
勿論、この方法は入居者と運営側のコミュニケーションがよくとれていて
人間関係も運営側から積極的に形成していないと基本無理かと思います。

雑務90パーセントのシェアハウス業ではいかにして自分の動きを少なくするかというのは結構大事です。

私が実際にトライしてみた清掃管理の方法並びに管理依頼されていたところで見たものを数パターンあげてみます。

①業者に清掃・日用品の補充を依頼する。週に1回程度訪問。
ごみは各自排出、業者が回収。

②入居者に全部清掃・ごみ捨てを委託する。備品も入居者が購入。
代金はこちらで支払。

③清掃他すべての業務をこちらでする。

⑤清掃はこちらでする、
細かな雑用を入居者に依頼。


結果はこんな感じになりました。

①の場合
運営側は動く必要がないのですごく楽そうでした。(私自身は試したことがありません)ただ清掃業者さんの掃除の質は当たり前ですが値段によります。月額30000円~40000円程度が安い業者さんの相場かと思いますがこの価格帯は結構荒れます。
清掃は勿論最低限しかしてくれないのですが+管理人が内見時しか訪問しないためどれくらいの劣化なのか、汚れなのか? を管理人が理解できません。
ドンドン汚れますし、入居者も備品の使用に遠慮がないのでガンガン備品は壊れます。俗にいう第一印象が汚い、シェアハウスの出来上がりです。

あとこのケースの場合、入居者同士の人間関係や備品の壊れ具合を自分で確認しないままに管理者が過ごすため、入居者同士のトラブルが起きた場合は警察沙汰、備品が壊れた場合も工事レべルの状態になってしまっているというのも少なくありません。

幸いにも、私の近くにこういった管理方法の方がいたので普段はなにもしてないので楽なのでしょうが、これはトラブルが起こった際に逆にしんどすぎるなと見ていましたね、反面教師にさせて貰いました。

ごみ捨ては勿論ごみ捨て場が荒れます。
結局い近隣の方からクレームが来てごみ捨て場の清掃を数か月に1回することになるので近隣からのイメージは下降していきます。

またごみ回収業者も結構な値段がする+捨て方が酷い場合は仕分けなどで料金が加算されていきます。(通常小型物件(6名ほど)で10000円程度)
悪循環ですが荒れたシェアハウスは入退去が激しいので引っ越しの際のごみが頻繁に出て結局割高になってしまいます。
記憶では9名の物件で平均ごみ回収金額が20000円ほどになっていました。
入退去時は更に回収金額は加算されます。

②の場合
こちらも運営側は動く必要はありません、が
これ1月ほどしか持ちません。
4-5軒のシェアハウスで試してみましたが結果は同じでした。

価格帯はごみ捨て10000円、清掃20000円くらいですので
業者より少し割安です。
最初の1月は家賃が割引されるので喜んでやってくれます。
勝負は2か月目から。

残念ですが、人間そんなもんだな~とおもいます、手抜きになってきます。
ただ手抜きがプロじゃない素人の手抜きなので清掃をしてないのが丸わかりです。数か月後に相手の気分を損ねないように、忙しいみたいだからもうクリーニングとかしなくていいよ という話をする羽目になります。
よくもって大体3か月です。

このケースの場合、この間におこるのが入居者からのクレームです。
内部連携が取れている仲のいいシェアハウスだとより容赦なく、
●●さんの清掃が全然だめだ!
●●さんは清掃していないのにお金をもらっている!
などの連絡が来ます。 
また別の業務、怒っている人を宥める業務が増えます。

また●●さんが辞めた際は清掃請け負いたいという入居者も現れます。
誰がしても大体結果は同じですが私も最初は解っていなかったので
引継ぎをしてやはりダメで交代しての繰り返しでした。

また別件でお話をしますが、この清掃を入居者に任せるときに
キレイ好きの完璧に清掃をこなせる人に任せるのもNGです。
めちゃくちゃ揉めます。

備品については入居者に一任した場合、
その人の必要なものを購入する為、予め品目については規制をかけた方がいいと思います。それでも求めてないものを購入される場合が多いので結局買い足すはめになりますが・・

一番これ?とおもった備品はサラダ油でした。
理由を尋ねたところ殆ど皆料理をしているからとのことでしたが
サラダ油20本とか日用品として買われた側はたまったもんじゃありません。

ゴミは、溜まってないゴミを捨てないというケースが頻発し、
結果翌週にはごみ箱からごみが溢れてて片付けなければならない
というパターンは多かったですね。

管理委託を引き継いだハウスで全く入居者主体の管理が破綻していて
ごみ捨ての担当入居者が基本家に帰ってこないため(彼氏と半同棲)
訪問したときにごみをまとめて車にのせて半年くらい持ちかえって捨てた
ケースもあったので他力本願は危ないなと実感しました。

③これは勿論うまくいきます、管理はほぼ問題ないといっていいです。
しかし心身ともに負担は半端ではありません。
以前の記事で書いた通り、休む暇がなくなります。

日用品も買い物をして運搬をして補充してみたいな繰り返しになるため
少数ロットのものを購入していては、毎日買い物をしている人生みたいになります。

ハウス訪問→清掃ごみ捨て→買い物→補充他雑用入居者と会話など
この工程でだけで4-5時間ほどかかります。

自分自身で管理運営をすることになるので
シェアハウス自体はきれいに保てます、内見者からも
"建物は古いが清潔感がありキレイなのできめました"
という意見は少なくありませんでした。

その分苦労は伴います。

いいことと言えば、清掃を常日頃し、
壊れた個所の補修を自分でするため道具はどんどん増えていきますが
一人清掃会社・工務店みたいになります。
やる箇所はいくらでも生まれてくるので技術はどんどん上がっていきます。

④これも結構うまくいきます。
細かな雑用というのは例えば、洗剤が足りないなど連絡をもらった時に
スケジュール的にハウスに訪れるのが遅くなる場合はその日用品の購入を
依頼します。後日清算をし。お礼としてビール1本+お菓子など500円以内の品をあげていました。

ただこのパターンだと小ロットで購入をしてもらうということと
お礼をするので(勿論しなくても大丈夫!という方は必要ありません)
買い物の手間がほんの少し増えてしまいます。

結果私が採用した方法は

雑用は削れない!これはもう受け入れました。
しかし少しでも自分のタスクを減らしたいので

・清掃は基本自分でするが水回りのみプロの清掃会社を半年に1回いれる

これで結構ほぼパーフェクトと言っていいほど環境が保てます。
水回りのスポット清掃は安いと一か所5000円くらいでしてくれますので
例えばキッチン・風呂・トイレ×2だと20000円。
年間では40000円。プロ清掃をお願いした場合の1か月の料金です。

・ごみ捨ては家賃割引で入居者に管理してもらう。

毎日各物件のごみ確認はできませんので希望者にごみ捨ての管理をしてもらいます。月~金毎朝すててもらう形で10000円割引、管理不能な場合は他の入居者に交代、捨て忘れ等は自分で訪問時に片付けて捨てます。

担当者とは密に連絡を取って色々改善案等を聞いてみてください。
住んでいる人ならではの視点で改善ができるのですごく楽できます。

・簡単な共用部の清掃を敢えて土日の夜に設定する

平日に休みを設けて、敢えて週末に清掃する日を設けましょう。
月に1回程度で問題ありません。
目的はハウスのケアをしている姿を見せることです。

また週末は入居者が滞在している可能性が高いので情報や現状を確認できるチャンスも多くあります。
これだけでも共用部の使い方は幾分ましにはなります。

修繕のタイミングや方法についても色々あるのですが
今日はここまでにします。

シェアハウス運営の道は一日にして成らずですね。








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