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中古オフィスチェアのススメ

このお洒落なダイニングテーブルは僕のオフィスです。4月にwebデザイナーとして新卒入社した僕ですが、夏まで作業環境に悩まされていました。
原因はこの可愛いシェルチェア。長時間の作業を想定していないため、8時間も座っていると腰と肩に負担が......

そんなとき、中古オフィスチェアという選択肢を発見。調べていくうちに、この内容は「生産性の向上」と「資源の再利用」という2点で素晴らしいことに気づきました。今回はそんな魅力的な中古オフィスチェアについて、僕の体験を踏まえて解説していきたいと思います。


1.高級オフィスチェアとは

オフィスチェアは、一万円から数十万円と価格の違いだけでなく、メーカー・性能・デザインが様々なため、用途によって多くの種別と選び方が存在します。
今回題材とする高級オフィスチェアは、オフィスチェアを価格で分類し、その中でも高い価格帯(概ね7万以上)のものを指しています。
代表的なものとしては、オカムラ社の「コンテッサ」やハーマンミラー社の「アーロンチェア」が有名でしょうか。

2.中古で購入する際のメリットデメリット

中古でオフィスチェアを購入することでの、メリットとデメリットを簡単にお話しします。

メリット

1.快適な座り心地
前傾姿勢を支えてくれたり、角度を細かく調節できたりと機能が充実しているため、自分にぴったりな座り心地を実現できます。

2.10年以上使える寿命の長さ
高級オフィスチェアの寿命は10年以上。ハーマンミラー社は、12年の保証期間を設けているくらいなので、いかに丈夫な作りなのかがわかります。

3.リーズナブルな値段設定
物や状態によりますが、中古だと定価の1/3〜1/5の価格で購入することができます。大きな会社やオフィスが解体されたときは、在庫が潤沢にあるため一部商品のセールも期待できます。

4.手放しやすい
初期費用が安価に抑えられること、中古でも売却しやすいことから、手放すタイミングを設定しやすい点も魅力的です。

デメリット

1.経年劣化による消耗
既に使用者がいるため、いくらか消耗した状態で使用することになります。クッションのへたりやメッシュの傷み、ガス圧シリンダーの消耗等は商品によって異なるためできれば現物を確認したいところです。

2.気に入った商品を見つけにくい
売りに出されなければ市場に出回らないため、欲しい商品があってもすぐに購入することはできません。また、人気の商品は早く買い手がついてしまうため、定期的な市場チェックが必要となります。

3.リモートワークで需要が増加
コロナウイルスの影響によるリモートワークの普及に伴い、オフィスチェアの需要が高まっている傾向にあります。値段の高騰と入手の難しさが今後懸念されます。

4.メーカー保証が受けられない。
新規購入ではないため不良があった際、メーカーによっては保証を受ける事ができない場合があります。必ずメーカー保証の詳細を確認しましょう。

3.購入のプロセス

1.まずはどんなオフィスチェアが良いのか条件を絞る
前述した通り、オフィスチェアには金額・メーカー・性能・デザイン・用途と様々な種別と選択の幅が存在します。
それらを、ただ闇雲に探していても良いオフィスチェアとは巡り会えません。まずは、自身の作業スタイルを振り返り、「どれくらいの時間」「どのような作業をしているのか」確認し相応しい機能を見つけましょう。
2.実際に試座してみる
インターネットでのショッピングにありがちですが、現物を見ない購入は大変危険です。必ず展示品等で試座してください。
オフィスチェアは、どんなビジネスマンにでも気持ちよく作業してもらえるよう設計されていますが、自分専用ということであれば吟味する必要があります。リモートワークはオフィスワークとは違い、こまめな移動を必要としません。そのため、オフィスワークよりも長時間座ったままになる傾向になりやすく、体に疲労が蓄積されやすいです。
必ずあなたの姿勢に合うのか、一度座って確かめてみてください。
3.中古オフィスチェア専門のサイトor店舗で購入
欲しいオフィスチェアが決まったなら、中古オフィスチェア専門のサイトか店舗で購入しましょう。
購入の際は、必ず詳細欄等に記載のある「商品の状態」を確認してください。中古品なので、一部機能が使用不可の場合が多々あります。安いからといって飛びつかず、まずは商品の状態をチェックしてください。

4.おすすめのオフィスチェア

僕が実際に試座してみて、個人的に良かったものをピックアップしてみました。市場価格も3〜6万円代に絞っているため、社会人1年目の方でも手の出しやすい値段帯になっているかと思います。是非、購入の際の参考にしてみてください。

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バロンチェア
定価価格:10万円  中古価格:3〜6万円
オカムラ社の一番の売れ筋商品です。殆どの日本企業がこのオカムラ社のバロンチェアを採用しているため、市場に在庫も色も豊富にあります。

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リープチェア
定価価格:17〜18万円  中古価格:3〜4万円
アメリカのスチールケース社によって開発されたオフィスチェアです。背骨と背もたれの隙間をなくす「ライブバック調整機能」がついており、長時間座っても腰に負担がかかりません。

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セイルチェア
定価価格:10〜11万円  中古価格:3〜5万円
いま、僕が探しているオフィスチェアが、このハーマンミラー社のセイルチェアです。集中して作業するときに姿勢が楽になる「前傾チルト機能」がついているのが特徴で、デザインの良さからも人気のある商品です。
また、背もたれがポリッシュドベースというシリコンゴム素材のため、愛猫に爪をとがれる心配が無いのです......!

5.最後に

「中古品」に抵抗のある方は多いと思います。僕も以前までは「新品」という言葉に妙に固執していました。ですが、どんなに新品で綺麗なものに執着していても、私たちは中古品と同じ「誰かが触れたもの」を利用し日々を過ごしています。
例えば、飲食店の食器や机。それらを使っていて不快感を覚えたことはあるでしょうか?恐らく、清潔で手入れの行き届いた店内であればそういった不快感はないはずです。
クリスティアナ・フィゲレス前国連気候変動枠組条約事務局長(Global Optimism共同創立者)は以下の声明を出しています。

「我々が未来に影響力を行使できるのは、あと10年しかないということをはっきり申し上げたい。恐ろしいことに、2030年以降、我々はプロセスへの影響力を失い、その後は何をやっても大して意味はない。(地球環境)は完全に制御不能に陥り、どんな手段を使っても無駄ということになる。」

これは、「この10年間が環境問題の不可逆な変化をもたらす転換期」ということを意味しています。
業務効率の向上は大変良いことですが、そのオフィスチェアが「新品」の必要性があるのか一度考えてみてください。

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