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【書籍紹介】水は海に向かって流れる

ごきげんさんです。
拡がる読書会の主催者やっています、文鳥さんです。

気が向いたら僕が読んだオススメ本を紹介するコーナー

今回は最近読んだ漫画を紹介したいと思います。2作品。

モヤモヤするというか気まずいお話だけど読めちゃうっていうお話なんですけど、まずは

水は海に向かって流れる

結構、評判の良い作品だったのですが、全然知らなくて、最近ピースの又吉さんのYou Tubeで紹介されているのを観て購入してしまいました。

話の始まりとしては
高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった主人公。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性。
はじめは叔父の彼女か?と思いきやルームシェアをしているルームメイトの一人だとわかります。
叔父の家に居候とかではなく、ルームメイトとして住むことになります。
そこの住人たちは色んな曲者?な人たちなんですが、なんだかんだで仲良く暮らしているんですが、物語の結構初めの方で「あること」が分かります。
主人公の男の子と迎えに来てくた女性、25歳OLの榊さんとの間には何ともいえぬ因縁があったのです。

まだ幼い主人公が家族が元を離れ、住人たちとのやり取りしながらも成長していくのですが、その榊さんとの事情というか運命というか、難しい距離感、絶妙な空気がモヤモヤするんすよ(笑)
でも、作品自体に悲壮感はなく個性的な登場人物たちはボケてツッコんで楽しい生活をしています。
だからずっと読めちゃう。
そして、3巻で完結するからあっという間に読み終わって、ちょっと読み終えた後はあの楽しい空間と離れるのが寂しかったです。

コミカルな生活の中、この作品のテーマには「怒り」っていうのが下地にあって、そこがややこしい人間関係やモヤモヤする事情をうまくまとめているというか、もう一段階物語に深みを与えています。

ツイッターとかヤフコメとか観てると、いつも誰かが怒っている気がしませんか?
しかし、この作品の主人公たちは怒れない。
やさしいから怒らないとかじゃないんです。
どう怒っていいのか分からない。どこで怒ればいいのか分からない。
喜怒哀楽といって怒りも基本的な感情なはず。だからいつでも怒れると思いきや、そうはできない心情の描き方はすごく良かったです。

主人公たちを取り囲む登場人物たちもすぐに好きなれるキャラクターで、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父のこと)、女装の占い師(実は武闘派)、ヒゲメガネの大学教授(かわいい)し、主人公の同級生の女子たちなんかもみんな魅力的です。

全3巻なので、さらっと楽しめちゃいますよー。
ちなみに、僕が又吉さんの動画は↓


続きまして、今日最新刊を読んだばかりの作品。
今のところ10巻まで出てるんですけど、もうクライマックスかな?次巻が楽しみ。
ドラマ化もしたみたいですね。

少年のアビス

この作品ね、モヤモヤどころじゃないんですよね(笑)
激重なんすよ。

何もない町でただただ生きている主人公の令児。
家族、将来の夢、幼馴染。そのどれもが彼をこの町に縛り付けている。
ですが、ある女性と出会うことで一気に彼の人生が加速していきます。
衝撃的な事実がバッコンバッコンで打ち込まれてきます。

出てくる人、全員不幸なんですよ。誰も幸せじゃない。
古い小さい町に縛られ、狭い世界でギュウギュウなんです。
たまに、登場人物が自分の気持ちを一気に吐露するシーンとか読んでて耳が痛いと言うか目が痛い(笑)
現実離れくらいのシチュエーションなんですが、読んでる自分自身も何かに縛られている、もしくは縛れていたことにちょっと被ってくる。
今の現実に窮屈さは誰にもあって、我慢は美徳のように価値観ってあると思うんですけど、それは自分で選択で起こっていることなのか?それとも外部から押さえられていることなのか?

ずっとしんどい話なんですけど、目が離せない物語です。
まだ話は完結していないんですが、誰かが救われて欲しい!っていう希望を持ちつつ読んでいるお話です。
あまりにしんどくて、正直「早く終わって欲しい」と思ってしまうほどです(笑)
でも、オススメ。
もう有名な作品みたいなんですけど、まだ読んでない方。
一緒に破滅(アビス)に落ちましょう(ゲス顔)

今回はこの辺で
以上、文鳥さんでした。
ごきげんさーん。

この記事を書いている時点では10月の読書会は満員御礼です。
ありがてー。

11月の読書会はまた決まりましたらお知らせします。
ご都合が合えば是非お越しください。

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