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州保健局でのエンドライン調査報告会と事業完了報告会を実施しました

こんにちは。カンボジア事務所の溝口です。
少し肌寒かった日々もあっという間に過ぎ去り、カンボジアは日中40度に近づくくらいに暑くなってきました。先日あまりの暑さに耐えきれず、ひと玉50円でスイカを購入してしまいました。

さて、先日3月4日に州保健局でエンドライン調査報告会を実施しました。
ベースライン調査とエンドライン調査の結果を比較した上で、この4年間のプロジェクトの経験を次のプロジェクトに活かせるようにカウンターパートと意見交換をしました。今回初めて、対面とオンラインの両方を使うハイブリッド型で開催し、州保健局長や栄養担当官、郡保健局、NGOなどが参加しました。

州保健局におけるエンドライン調査結果共有報告会の様子(写真は州保健局提供)


調査の結果は決して改善がみられた項目だけでなく、状況が悪化している項目や、改善がみられていない項目に関しても取り上げました。例えば、子どもが病気にかかったときに正しくケアをできている養育者の割合はわずか1%という結果が出ました。この結果に対して州保健局長は、州・郡保健局とNGOとともにこの教訓を活かして、子どもたちの健康状態を改善するために働きかけていかなければならない」と力強く発言していました。

州保健局におけるエンドライン調査結果共有報告会の様子(写真は州保健局提供)

初めてのハイブリッド型での開催は、インターネット環境や会場の音声とオンラインでの調整等、普段の会議とは異なる会場準備の仕方に苦労しましたが、その必要性も学ぶことができました。またこの報告会の参加者に州政府の職員が含まれていたらより良かったという意見もありました。こうした意見については報告会終了後にシェアのスタッフ全員で振り返りを行ない、次回はどう工夫をしたらよいかを議論しました。

またこの報告会の数日前には独立行政法人国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業(パートナー型)事業完了報告会で現地代表のモーガンが4年間の事業について発表をしました。60名以上の方が申し込みをしてくださり、保健セクターにとどまらず地方行政を巻き込んだ取り組みへの前向きなお言葉や、村での変わらない食文化がありつつも、粉ミルクなどの新しい商品を比較的受け入れている村人の暮らしに対する関心など、私たちにとっても気づきの多い報告会となりました。参加者の皆さん、そしてJICA東京の皆さん、ありがとうございました。

昨年から多くの発表の機会をいただき、毎回あたらしい気づきや発見だけでなく、報告を聞いてくださる方々の関心の高さに身の引き締まる思いです。今後もあたたかい応援をどうぞよろしくお願い致します。


*応援よろしくお願いいたします*
カンボジア事業支援

文責:カンボジア事務所 溝口 紗季子

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