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中小企業診断士「あなたは何ができる人ですか?」

それぞれの活動

お久しぶりの「しんだんがかり通信」。何だかんだで忙しく、しばらく書けなくてすみませんでした・・・。しんだんがかりメンバー、それぞれで活動中です。

うっかりアッパさんは「一発合格道場」の活動で2週間に1回、中小企業診断士受験生に寄り添ったブログが秀逸。我々勉強仲間のことも書いてくれていました。「幻の高得点合格者」として雑誌「企業診断6月号」に登場!活動領域も広がっている様子。

JIZO-CHANは「タキプロチャンネル」で怒涛の動画大量製作中!中小企業白書の事例企業の紹介を読み聞かせしてくれています。タキプロチャンネルの企画で「1次試験突破 こうして合格しました1.5年計画編」に登場していただき、他の二人の方々とともにインタビューさせてもらいました。

カブトムシ村さんは法政大学院養成課程。恐らく、このメンバーで一番忙しく濃い日々を送ってます。元々パワフルなのに卒業したらどこまで突き抜けるのか、勝手に楽しみにしています。

診断士活動に決まったレールはない 

診断士は「独占業務がない」から活動が自由。自分で決められる点が面白いところ。まだ駆け出しの私たちは、下準備段階ではありますが、準備の仕方もそれぞれ違う。2月の合格発表から5か月経過しましたので、私の活動をご報告したいと思います。
診断士受験生の皆さんに向けて、合格後のイメージを持っていただき、合格後に開ける世界を知ってモチベーションにしていただけたら幸いです。

私の活動内容

2023年2月実務従事

たまたま親の手術の日程と重なったので実務補習を回避して、民間企業主催の実務従事に参加。主目的は実務従事先への新事業提案でしたが、所属診断士を多く擁するコンサル会社とあって、4日間の日程で診断士としての心構えや補助金のイロハまで教えていただき大変有益でした。社長の「間違った方向に走り出さないように」「自分の強みを活かすコンテンツを持つ」との言葉は胸に響き、その後の活動の指針になりました。グループワークの仲間にも恵まれ、活動状況の報告をしあったりしています。ちょいちょいイベントもあったり、実務補習とはまた違った形での診断士活動のスタートを切ることができたと思っています。

3月:初めての補助金

実務従事のグループワークで一緒になった優秀なメンバーのおかげてメンバー4人全員に補助金のお仕事をアサインいただきました。診断士としての初仕事!「最初の仕事の獲得」に苦労する方が多い中、とても運がよかったです。

担当させていただいたのは「ものづくり補助金」の事業計画書作成。経験豊かな営業さんがいらしたので、丁寧に事業計画書のイロハから収益計算の作成方法までご指導いただいたほか、実務従事先の過去の例も共有いただけたので大変ありがたかったです。

内容としては2次試験の事例問題+収益計算といったところでしょうか。2次試験をクリアした方なら大丈夫。とは言え、お客様が補助金を獲得できるかどうかを左右する重要な計画書ですので責任重大です。今までかかわったことのない業界であったり実際に訪問できなかったりで、100%お客様の状況を把握することが難しい中で、採択されるような計画書を仕上げるのは大変な作業でした・・・。

時間を記録しながらトータルで約1.5か月、平日夜や土日を費やして約50時間くらいかかりようやく完成。この初めての事業計画書作成を通して痛感したのは、
①事業計画書作成をするならば、計画実行まで責任をもって支援したい 
②それなのに、思いだけでは何もできない自分がいる・・・ 
ということでした。3~4月の時期は、ちょうど新米診断士向けの診断協会や研究会などの説明会が目白押しで、「診断士としてのスタートの切り方」的なセミナーも多く開催されていたので、補助金支援を通じたモヤモヤをどうにかしなければとの思いを抱きながら、どんな方向に走り出すか、考えを巡らしておりました。

ちなみに、6月下旬に結果が発表され事業者様は無事に採択されていました!ほっと胸を撫で下ろした次第です・・・

4月:展示会でのパートナー登録先との出会い

本業で訪れた展示会で興味本位で立ち寄った「補助金コーナー」。ちょうど補助金のアサインを受けた頃だったので、情報欲しさでした。出展者はとある経営コンサルタント会社で初めて聞く会社さんでした。後日、職務経歴書を手に会社に伺うと、食品業界に力点を置いていらっしゃるとのことで、パートナー登録のお話を伺い、副業の立場でも歓迎してくださるとのことで登録することに。
登録後は、オンライン会議や懇親会に呼んでいただいたり、今までの経歴から、とあるプロジェクトの研修講師にアサインをいただいたり。副業での登録者は少数派ではありますが、こうして副業でも仕事をさせていただけることに感謝。副業バンザイ!

ちなみに、本業先では副業OKで、社長(外資系の日本法人なので中小企業サイズの会社です。社長は外人でMBAはもってるけど中小企業診断士は知らなかった)からは「どんどんやってください。先を考えていて、あなたスゴイですね」と褒められました。なので堂々と隠さずやってます(笑)。

5月:補助金2件目受注とマスターコースとの出会い

知り合いの先輩から案件のお話をいたただき、GWで時間もあったので喜んでやらせていただきました。しっかりしたビジョンをお持ちの経営者様で、非常によく計画を練られている方でした。事業計画書の内容も細かく見ていただき、最後の方はすり合わせで行き違いなどもあり焦りましたが、よいものが書けました。採択されますように!経営者様の新事業を一緒に考えるのはとてもワクワクします。1件目の業種や経営者さんのタイプは全く異なり、それがまた興味深く勉強になりました。

初めての補助金で抱いた「モヤモヤ」をきっかけにマスターコースを志すことにしました。いくつか説明会に参加した結果、5月に入会を決め、6月からスタート。これについてはまた別の記事で書きたいと思います。

あなたは何ができる人ですか?

診断士として活動するあらゆる場面で問われるのが「あなたは何ができる人ですか?」。ストレートに聞かれることはあまりないけれど、自己紹介や新たな業務を請け負う際、診断士同士の会話でも、いつもこの問いは降りかかってきます。診断士の活動が多岐にわたり自由である中、やはり問われてくるのは「専門性」です。

この問いに対して、合格して以降ずっと考えてきたのですが、実はこの専門性って、今までの業務経験そのものなのでは・・・・と気づきました。診断士試験に合格したからと言って、診断実務のすべてが試験勉強で培ったものだけでできるとは限りません。むしろ、それまでの本業や人生の経験から得られたものから生み出せるのではないかと思います。じゃあ、アナタ何できるのよ?って話ですが、今更勉強をし直しています、はい。私は業務でずっとマーケティングをやってきたのですが、体系的に人に教えられるようなレベルではなく・・・。「学び直し」に勤しんでいる次第です(汗)。

それじゃ、この診断士試験って合格したところで何なの?と思いますが、もちろん実務のベースとなる知識は試験勉強からも得られていますが、真の診断士試験合格の価値は「あらゆるチャンスを手にできること」なのではないでしょうか?診断士としてヨコのつながりができる、診断士だから協会に入れる、診断士だからパートナー登録ができる、仕事をアサインしていただける・・・・
まだ合格して5か月の駆け出しですが、今までの単調だった人生にたくさんのチャンスをいただけて、こう思うのです。

中小企業診断士を受験されるみなさまへ

一次試験まであと1ヶ月あまりとなりました。
去年の自分は、TAC会場模試で撃沈し、1次敗退の危機に瀕し、焦りまくって振り乱して勉強していました・・・結果、平凡な点数で1次突破したのですが。

今振り返ると、1次試験の知識は、補助金の事業計画書作成や、研修資料の作成、診断士間の共通言語としてあらゆる場面で必要になります。さらに、2次試験の知識、分析、助言方法は、より一層、診断士活動で色濃く必要になります。

何より、日頃の本業での業務が診断士活動で「専門性」として問われてきます。営業でも経理でも、販売でも、ITでもなんでも、今後必要になるのは専門性だと思います。診断士活動をはじめるまで、本業での実績がこれほど問われてくるとは思っていなかったです。今更ですが(笑)。

仕事と受験勉強の両立は並大抵のことではないです。在宅勤務が減ったり、飲み会のお誘いが増えている中、難しさが増していると思います。でも、長い目で見ると。本業をいかに真剣に取り組んだか、本業でどんな経験をしたか、が診断士活動で真価を発揮します。受験が気になってしまうと思いますが、この点も心に留めていただけたらなと思います。

受験を控えている皆さんに、少しでもモチベーション維持のお役に立てれば幸いです。

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