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【ロジックとハードワークで埋める実力差】 UCL マッチレビュー リバプールvsザルツブルグ

※最後まで無料です。

前節、ナポリに乗り込み0-2と破れたリバプールとヘンクに6-2と大勝したザルツブルグ。そんな対照的な両チームのグループリーグ第2戦。舞台は”何かが起こる”アンフィールド。僕はリバプールのサポーターであるが、実際にこの試合をDAZNで観戦していてとても興奮してしまった。改めて、前線からの攻撃的なプレッシングは人を魅了するものがあると思った。

今回はザルツブルグのプレッシングを中心に振り返っていく。

スタメン

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リバプールはいつもの4-3-3。一方でザルツブルグは4-4-2であった。

ハマらないザルツブルグのプレッシング

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リバプールが右→左サイドにサイドチェンジをしているようなシーンを例にすると、上の図のように、ザルツブルクは素早く2列目がスライドしてリバプールのSBにボールが渡った時にはすぐにプレスをかけられるようにしたかった。

しかし、ザルツブルグにここで起きたのがスライドの遅れ不正確なカバーシャドウ、さらにはフィルミーノが落ちてきた際のマークの受け渡しの曖昧さだった。

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フィルミーノがビルドアップのサポートをしに降りてきた際、ザルツブルグのCBは「ついていくと爆速WGに余裕で裏取られる。。ムウェプ頼む!」といった感じで降りていくフィルミーノにはさほどついて行かず、ムウェプに任せていた。

ここで、ムウェプはワイナルドゥムにプレスかけたいのにフィルミーノフリーはまずい、ということでワイナルドゥムを瞬間的に捨てていた。

南野はSBのロバートソンに対して猛烈にプレスをかけようとしているので、結果的にワイナルドゥムが空いてしまい、そこを使われるといったことが起こった。

また、少し違うけれど、ロバートソンが高い位置を取り、ワイナルドゥムが斜めに降りてきた時に南野がワイナルドゥムに食いついてしまい、間に降りてきたフィルミーノに縦パスが入ってしまうシーンがあった。

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これらのエラーが起きたらどうするか。システム変更をしてしまうのが手っ取り早い。

ダイヤモンドにしたザルツブルグ

4-4-2でスタートしたものの、ハマらないと気づいたザルツブルグのマーシュ監督は前半のうちにシステム変更をする。

変更後のシステムは4-1-2-1-2、4-4-2の中盤がダイヤモンド型の配置だ。

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すると、リバプールのSBをフリーにしてしまうものの、悩みのタネであったフィルミーノは16番のユヌゾヴィッチがマンツーで見ることができる。さらにファビーニョに対しては南野。などといったように、セットした状態での人をあらかじめ決めてしまうことでズレを極力減らそうとした。結果から言うとこれは良かったのではないかと感じた。

実際に、システム変更後同点に追いついている。

まとめ

ザルツブルグが4-4-2だった時のリバプールはフィルミーノの降りで効果的にズレを作り出し、簡単にゴールまでボールを運び3得点を奪った。

しかしながら、ここでハーフタイムまで待たずに選手にメモ用紙を渡してまでシステム変更をしたザルツブルクのベンチ陣の決断の早さがものを言い、前半のうちに1点を返すことができたのがとても大きかったように思えた。

後半もギア全開のザルツブルクは南野の1G1Aで3-3に追いついたものの、サラーに決められ結果3-4での敗北となった。

しかし、負けはしたものの、リバプールをあそこまで苦しめる、と言うか3点も奪うチームは久々に見た気がした。

ここ最近ペップのサッカーに心を奪われかけていた僕であったが、やはり嵐のような攻撃的プレッシングでゴールを量産するチームのサッカーは人を惹きつけるし、再びストーミング(最近聞かなくなった気が...)が好きになったようなそんなゲームだった。


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