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メタビート研究記録 vol.1(アポピス、墓守、クシャトリラ)



前置き

『遊戯王マスターデュエル』は一度マスター1になってしまうと、基本的に目標を失うゲームである(DCが開催されている期間はその限りではないが)。マスター1に到達さえしてしまえば、その月はランクが下がらないため、対戦相手のガチ度も減り、実験的なデッキも増えてくる。

せっかくなので、こちらもいろいろなタイプのメタビートを試してみることにした。

最初に、マスター1に到達したときのデッキはこちら。これは記事にもしている

マスター1に到達したときの構築

ただ、記事を公開したときはまだ「シンギュラリティ・ウォリアーズ」が実装される前であり、このままだとさすがに【VS】やフルパワーの【斬機】には分が悪いため、現在は少し構築を変えている。

(1)普通のメタビ

「シンギュラリティ・ウォリアーズ」実装後の構築

勝率:56.7%(先手:78.8%、後手:36.8%)
先行展開が強いデッキの増加を受けて、こちらも無理やりまくり札を厚くしなければ安定して勝てなくなった。《拮抗勝負》の枠は《超融合》にしていることもあるが、【VS】のようにバックを剥がす必要のある相手をなんとかしたかったという理由で、今のところ《拮抗勝負》で落ち着いている。

ただ、【斬機】のように《拮抗勝負》を通しにくい相手も結構いるので、まくり札のバランスは課題。《拮抗勝負》を採用してからはもう少し後手勝率は高いが、根本的な問題は解決されていない。

(2)アポピス採用型

コンセプトは楽しいが実際はままならない典型

勝率:58.3%(先行:74.2%、後攻:38.4%)
前々から目をつけていた《澱神アポピス》が使いたくて組んだ構築。現環境で《インスペクト・ボーダー》をメタビートで使ったらどうなるかを知りたいという意味もあった。《澱神アポピス》の効果は罠としてのものなので、じつは《インスペクト・ボーダー》に邪魔されず、相性がよい。

結界像は《澱神アポピス》と相性のよい《干ばつの結界像》をチョイス。《干ばつの結界像》といえば《スケープ・ゴート》だろうということで構築の基本的なかたちが固まった。

使ってみた感想としては、先行は普通に勝てるのだが、まくり札が弱いので、後攻になったときが厳しい。《超融合》も採用圏内で、実際一時期は採用していたのだが、特殊召喚封じが3枚しか入っていないので、《超融合》を打ったあとの蓋がしにくいのが難点。後攻時が勝てていないので、根本的に構築を変えないと厳しそう。

(3)墓守特化型

EXはうららが入っていたときの名残なので気にしないでください

勝率:64%(先行:93%、後攻:20%)
【メタビート】は【VS】が苦手なので、どうにか対策をしたいなあと考えてみたところ、「手札にモンスターを貯めるんだから、全部捨てさせればいいのでは?」と考え、《王家の生け贄》を使おうと思ってこういう構築になった。

墓地を使うデッキが増えていることもあり、《王家の眠る谷ーネクロバレー》自体の刺さりは全体的によい。後攻はズタボロだが、先行では1回しか負けておらず、そのときの敗因は「《ディメンション・アトラクター》を打たれた」というものだった(あと《ドロール&ロックバード》がきつい)。後手がなんとかなればこの方向性でも結構戦えそう。

(4)クシャトリラ採用型

クシャトリラ最強!!

勝率:74.5%(先行:80%、後攻:69.2%)
結論からいうと、これが今回試したなかで最強だった。というか構築を見ればわかるが、ほとんど【クシャトリラ】である。添え物のように置かれるパキケファロがキュート。

とにかく「いやーこれが環境デッキか!」という感じ。「みんなこんな強いもの普段振り回してるの?」という気分になる。いままで自分が竹槍突撃部隊だったことを十二分に思い知らされた。

【クシャトリラ】有識者によると、このデッキタイプの弱点は事故率の高さにあるとのことだが、【メタビート】と組み合わせたことで、なんとなくそのへんも多少カバーできているような気がしなくもない。召喚権を使わない構築なので、そもそも【メタビート】と相性が良いのもよい。

《クシャトリラ・アライズハート》の除外効果とドラクマ系カードのかみ合わせはよくないが、そもそもアライズハートが立っていればなんとかなるので、そのへんはあまり気にしていない。先手1ターン目からEXモンスターを展開できるので、《教導の聖女エクレシア》を特殊召喚しやすい(=パキケor結界像の召喚権が余る)のも地味に嬉しい。

メインデッキ、EXデッキともにまだまだ改善の余地はあるものの、【クシャトリラ】の基本的な回し方すらよくわかっていなかった時期を外せば、優に80%を超える勝率を叩き出していて我ながら震える。やはり握るべきは環境デッキ……!

先手勝率が80%と高いのもよいが、特筆すべきは後手でも69.2%勝っていること。これは誘発を多めにしていること、そして【クシャトリラ】のまくり力に起因していると思われる。「シンギュラリティ・ウォリアーズ」が実装される前は、《時を裂く魔瞳》との相性もあり、0誘発でもなんとかなったのだが、さすがに今の環境はまくり札オンリーだと厳しいということなのだろう。

次のリミット適用で環境がどうなるかに左右されるものの、来月行われるDCはこの構築を起点に組み立てていきたい次第。


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