妊娠検査薬で陽性が出た。 第二子を欲しいと思いつつも、仕事と育児で忙しなく時間が過ぎる中、待ち侘びていた40歳過ぎの自然妊娠。 嬉しかった。兄妹をまちわびていた娘はどんな顔でよろこぶだろう。 気がつけば随分と大きくなった娘の背中を見ながら、報告の瞬間を想像してニヤニヤした。 しかし、その喜びも束の間、胎嚢から心拍確認ができないままに流産をしてしまう。 私にとってははじめての流産だった。 そこまで本気で妊活をしてきたわけでもなく、自分としてはそこまで強く子供を望んで
2年半ほど前、90を越えた祖母が亡くなり、今年の頭、追うように祖父が亡くなった。 2人の住んでいた家は、空き家になってしまった。 茶道と華道の先生をしていた祖母の家は、茶室と小さな庭を備えた小ぶりながら随所に気の利いたモダンな家だ。 祖母がまだ元気(といっても人が手を貸さなくては歩けない頃)、肩をかしながら2人で庭を歩く際に「この家は、あたなが守ってね」と小さな声で言った。 この声は、私の耳にしか入らなかったと思う。 この言葉を忘れることはなかったが、だからといって
ちょっと前に「ネットに育児の愚痴を書いてる人、そもそもそうなることわかってるなら何で産んだんだ、愚痴言うな」みたいな話があったけど。 例えば、創業時やどん底にいた時の苦労話を語る経営者に「そんなに苦労することがわかるなら、何で会社なんか作ったんだ、愚痴言うな」なんて言われるだろうか。 愚痴と苦労話の境目ってなんだろうか。 例えば、上記の2サンプルを比べると ・時間軸 →当事者がまだその苦労の渦中にいるか、いないか (苦労している最中にその苦労を語ってしまうと愚痴と
先日友達が家に来て、とりとめのないおしゃべりをした。 私「うちはここの和室で家族3人で寝てるけど、だんだん狭くなってきて。子供も寝相が悪いし、私はいつも布団からはみ出して寝てるの」 友「それじゃ、疲れが取れないですね」(年下の友達なので敬語使ってくれる) 私「そう。疲れがとれないんだよね」 よくある何気ない会話なのだけど、 この友人の一言に、わたしはなんとも言えず心を 癒された。 家族は今や当たり前になって、誰も言ってくれなかった言葉。 何も現状は解決してない
子供産む前、私は思っていた。 「なんで子供が着てる服って、ちょっとアレなんだろう…」 「私はシンプルで素材の良い服を着せたいな」 正確には、歩くこともままならない赤ちゃんの時までは、まだ思っていた。 でも、今はわかる。なんでそんな子供が多いのか。 子供が、そういう服が好きだからだ。 そんな当たり前のことも、子供が生まれて、自分の考えをもって喋るようになるまで、気づかなかった。 私自身はナチュラルなアースカラー、シンプルなデザインが好きだし、素材も安全、天然なもの
