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Aurovilleのあれこれ①

Auroville(オーロヴィル)に一週間滞在していた。

Aurovilleのこと、人に語れるくらい理解しているわけではないけど
私の理解している範囲で言うとすると、

世界最大級のエコビレッジ、平たく言うと巨大ヒッピータウン(私の中のエコビレッジのイメージ)。
直径5キロの範囲に1万人くらいの人が、それぞれ住人として住んでいたりビジターとして滞在したり宿や各施設のスタッフとして働いたりしている。(正確な情報はこちらのホームページを参照のこと)



2か月くらい前に鳥取にあるハクナマタタというゲストハウスで

「エコビレッジ」

というものを知った私は、
「インドにめちゃくちゃでかいエコビレッジがあるらしい。ちょうどインド行く予定だし、行ってみっか!」というノリで訪れることを決めた。



Aurovilleに着くまでの流れ

コチで同じ宿に泊まっていたインド人の友達がAuroville経験者で、
「Aurovilleの敷地内にある宿を予約して、行けばいいだけ」
というようなことを言っていたので、とりあえずBooking.comで敷地内っぽそうなゲストハウスを予約して、チェンナイからバスでやってきた。

チェンナイからはバスで4時間くらい、バスの目的地であるポンディシェリの市内に着く手前にAurovilleがあるので、Goodle mapで位置を都度確認し、近くなったところでわざわざバスを止めてもらって下車した(バス停があるわけではないので、バス員さんに「ここで降ろしてほしい」と伝える必要あり)。そこからは近くで拾ったリキシャのあんちゃんに、Visitor Centerの近くまで届けてもらう。

ちなみに、ポンディシェリ市内からAuroville、逆にAurovilleからポンディシェリ市内へは有料バスがあるようなので、時間が合えばそれを使ってもいいかも。時刻表は以下の通り(2024年6月現在)

Aurovilleからポンディシェリ市内へ
ポンディシェリ市内からAurovilleへ


Auroville内の宿泊施設の仕組み

重い荷物を背負ってやっとの思いでたどり着いた宿は、なんと不運なことにギリAurovilleの敷地外であった。

Town Hall(Auroville内の市役所的役割)の人が言うには、Auroville内にあるゲストハウスやホームステイ(形式の宿)に泊まっている人でないとAuro Cardを発行することができず、そのカードがないとAuroville内で行われるWorkshopやらなにやらに参加したり、Auro card のみを受け付けるレストランやカフェで飲食ができないとのことであった。

Town Hallのスタッフに教えてもらったゲストハウスに急遽変更し、そのままTown Hall近くにあるレンタサイクル屋さんで自転車をレンタルし、一つ目の宿に戻って荷物を回収。ひいこら言いながら二つ目の宿になんとか移動した。

Visitor Centerの近くにもレンタサイクル屋さんがあったが、料金は確認していない。なお、私はスクーターやバイクに乗れないのでそちらは確認していないが、私の体感でAuroville内の約60%の人はそうしたモーター系の乗り物に乗っていたため、どこかにレンタルバイク屋さんもあるのではないかと思う。

Town Hall前のレンタサイクル屋の料金表

Auro Cardは
宿で
受け取り、それを持ってTown Hallに行き、お金をチャージしてもらえば、晴れてカードが使えるようになる。
Town Hallで発行してもらえると思って勇んで行ったら「宿でカードをもらってからまた来て」と言われてしまった。宿の人もチェックインの時に渡してくれよ、、と思わないでもなかったが、しかたない。
ちなみにTown Hallでは日本円からルピーへの両替もしてもらえる。
住民によるとレートは普通だそう。良くもなく、悪くもなく。

(余談)
もしポンディシェリ市内で両替をする余裕があるということであれば、仲良くなった住民の一人が教えてくれたこちらを利用するといい。
両替の仕組みはよくわからないが、なぜかネット上で調べたレートよりも良いレートで交換でき、渡した日本円に相当する金額よりも少し多めのルピーが返ってきた。パスポートの提示を要求されなかったしレシートも出なかったから闇両替商なのかなぁと思いつつ。
しかし周囲も人で賑わっているエリアなので特に不安に思う必要はないはずである。


Auroville滞在中の自分的過ごし方

ちなみに私は一週間滞在していたが、Auroville内の活動には全くと言っていいほど参加しなかった。というのも、

1.最初の3~4日くらいは体調を直すのに専念していた(下痢続きだったため)
2.6月は酷暑により一番人がいないシーズンである
3.今年の夏は輪をかけて人が少なかったため、その分workshopなども少なかった(実際はあったのかもしれないが、情報収集が面倒だったのでよく知らない)

というような事情があった。
三つ目は仲良くなったAuroville内のゲストハウス(Creativity Guesthouse)を運営しているドイツ人のおじちゃんが教えてくれたことである。
そのおじちゃんのゲストハウスも私がいた期間はずっと無人だったそうだし、ゲストハウス運営者の友人たちも「今は一人も宿泊客がいない」という声が多くあったようである。
ただ、例年なら40度を超す酷暑である6月も、私がいた期間は気温が上がっても34度くらいだったのでいつもよりマシだったようではあるが。

ちなみに、Aurovilleのハイシーズンには二説あり、
Town HallのスタッフとCreativity Guesthouseのおじちゃんは、10月から3月と言い、
(Visitor Centerの区画の中にある)Information Centerにいたおじちゃんは
12月終わりから2月までと言っていた。
前者はおそらく涼しい時期ということで、後者は涼しい時期+マザーの誕生日が2月21日であることに起因しているらしい。
とにかくこの期間に訪れれば、参加できるものも多いであろう。

また、私が訪れたレストランやカフェはワンデイ訪問者向けが多く、現金やクレジットカード対応のところばかりだったのでせっかく手に入れたAuro Cardもほぼ使わずじまいであった。
しかし、Aurovilleで仲良くなったおじいちゃんと行ったレストランはAuro Cardのみ対応らしく、ごちそうしてもらったため私はカードを使わなかったが、やはり中長期で滞在するなら必要そうではある。

Aurovilleにいた一週間、私がしたことと言えば、

・お米、じゃがいも、茹でキャベツ、茹で卵、フレンチトースト、レモンサイダー、アイスなどのお腹にやさしいものを食べ、つまり辛くてオイリーなインド料理から一旦距離を取り、静養に努めた

・昼は34度くらいまで上がり、日差しも強く活動する気になれないので、ゲストハウスのプールで泳いだりYoutubeを見たりパソコンで映画を観たりしていた(ゲストハウス情報はAurovilleのあれこれ②を参照のこと)

・Visitor Center周辺にはカフェやレストラン、みやげもの屋、Aurovilleの成り立ちに関する展示などがあったため、そこをぶらぶらしてみた

・SVARAM - Musical Instruments and Research(スバラムと言えば伝わる)というユニークな楽器を展示販売しているところに行った

・Martimandir(あの黄金の巨大な球体)のツアーに参加した


Matrimandirへの行き方

Martimandir(マトリマンディール)の中に入ってconcentration(なぜmeditationではなくconcentrationと呼ぶかはわからなかった)をするには、無料だがツアーを事前予約をしないといけない。
Martimandirのview pointは別にあり、そちらについては後記する。

こちらのサイトから予約可能

予約についてAurovilleに問い合わせた際の返信にあった、予約の条件の原文がこちら。

  1. The Inner Chamber of the Matrimandir is open for concentration only to visitors with a prior booking.

  2. Visits for concentration are possible every morning except Tuesday & Sunday.

  3. All bookings are necessarily for a subsequent day as per availability. Bookings for the very next day may not be available.

  4. Same day bookings are not available.

  5. All booking requests have to be made on an individual basis by the person/s who wish/s to go for concentration.

  6. The visit for concentration takes time and needs you to keep your morning free for it.

  7. The Visitors Centre is the first entry point for visitors coming to Matrimandir. All vehicles (private or hired) need to be parked in the main Parking of the Visitors Centre.

  8. Only children of 10 years and above are allowed into the Matrimandir. All accompanying children below that age will be asked to stay back at the Visitors Centre with an adult.

重要な点は、
・インド時間朝7時~昼の12時(日本時間午前10時半~午後3時半)しか予約フォームにアクセスできないこと
・火曜日は予約ができない
・複数人で行きたい場合でも予約は個々で取らないといけない
・フォームを送った次の日の予約は基本的に受け入れられない(おそらくキャパの問題で)

ツアー参加当日は朝の8時半~45分くらいの間にVisitor Centerに集合し、
部屋に案内され短めのAurovilleに関するビデオを鑑賞後、バスに乗ってMatirmandir Park(?)の入り口に移動する。

その後、荷物をすべて預け(飲み物やスマホ等も含む)、ベンチに座ってガイドの説明を受け、中へ移動する。つまり、ここでは撮影が禁止されている。

このガイドの説明後、参加者はMatrimandir内部でのconcentrationの前段階として静かに、声を出さないで移動することが求められる。
したがって、このガイドの説明をちゃんと聞いておくこと、疑問点があればここで質問して解消しておいた方がいい。

しかし自分の英語力に心配がある人も、列の先頭にさえならなければ前の人と同じように動けばいいだけなのでそんなに難しくはない。


Matrimandir View Point への行き方

Visitor Center 近くのこちら、展示がある館の裏手でMatrimandir View Pointへのフリーパスがもらえる。この紙がないと、View Pointの入り口に行っても入れてもらえないので要注意。ここからView Pointまでは歩いて10分前後、またタイミングが良ければView Pointまで乗せてくれる無料バスに乗れる。


おわりに

Aurovilleの基本情報についてはここまで。
Aurovilleのあれこれ②ではAuroville内の宿や施設、お店について紹介しているので、興味がある人は見てみてほしい。


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