見出し画像

バガヴァッドギーターの心理学

バガヴァッドギーター2章62-63節
ध्यायतो विषयान्पुंसः सङ्गस्तेषूपजायते ।
सङ्गात् सञ्जायते कामः कामात् क्रोधोऽभिजायते ॥६२॥
dhyāyato viṣayānpuṃsaḥ - saṅgasteṣūpajāyate
saṅgāt sañjāyate kāmaḥ - kāmāt krodho’bhijāyate (2-62)
क्रोधाद्भवति सम्मोहः सम्मोहात् स्मृतिविभ्रमः ।
स्मृतिभ्रंशाद् बुद्धिनाशो बुद्धिनाशात् प्रणश्यति ॥६३॥
krodhādbhavati sammohaḥ - sammohāt smṛtivibhramaḥ
smṛtibhraṃśād buddhināśaḥ - buddhināśāt praṇaśyati (2-63)
何かを思う人に、それに関しての執着が生まれます。執着から欲求が生まれ、欲求から怒りが生まれます。怒りから妄想が生まれて、妄想から記憶が失われます。記憶が無くなってしまうので考えは無能になります。考えが無能であるとき、その人が破壊されます。

①思い(浮かんではすぐに消える考え)
②執着(①を過ぎ去るがままにせずに思い続けること)
③欲求(②を得ようと心に決め、行動に移す)
④怒り(③の結果、うまく行かないと、その障害となったものにぶつける)
⑤妄想(④の次にやってくる自分勝手な思い込み)
⑥記憶が失われる(⑤が行き過ぎると、思考はまともに機能していない)
⑦その人の破壊(⑥人間の最大の特徴である”考え”がもはや死んでいる)

賢者(悟った人)は①⇒②を止められる。
自分の思考をまるで流れる雲のように眺めている。

ヨーギーは③⇒④を止められる。
行いはたくさんするが、その結果を冷静に受け止める。
個人の誰かのせいにしたりしない。
いろんな感情も浮かぶし、考え事もたくさんするけれども
自分を暴走させない。

⑤⑥は普通の人。

⑥⑦はもはや人間のように見えても、ただの野獣。
人間は考えを扱うことが最大の特徴の動物であるはず。

私は、、、
「ヨーギー」と「普通の人」を行ったり来たりの人。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?