マハーバーラタ/6-16.バガヴァッドギーター⑭~三つのグナ(質)~

6-16.バガヴァッドギーター⑭~三つのグナ(質)~

バガヴァーン(クリシュナ)は言った。
「全てのムニ(賢者)達がこの肉体からの究極の成功(自由)を手に入れた知識を、最も高貴で究極の知識をもう一度話そう。

この知識を頼ることで『私』との同一を得た者は、たとえ新たな宇宙の創造の時であっても生まれることはなく、宇宙の解消の時であっても滅びることはない。

私のヨーニ(子宮)はマハットブラフマ(万物を育て支える根源的な源)である。私の中から万物は現れるのだ。バーラタ(アルジュナ)よ。

カウンテーヤ(アルジュナ)よ、全てのヨーニの中に生まれるもののブラフママハットヨーニ(全ての形の物質的な根源)である。私は種を与える父なのだ。

マハーバーフ(アルジュナ)よ、プラクルティの中に存在するサットヴァ、ラジャス、タマスと呼ばれる性質は、まるで肉体の中の不変の内在者のようで、人を肉体に束縛しているのだ。

これらの中で、サットヴァは不純さがないものであるので、光り輝いていて、苦悩から自由なものである。しかし、スカ(喜び)と結びつくことと、ジニャーナ(知識)と結びつくことで人を束縛するのだ。アナガ(罪のない者;アルジュナ)よ。

カウンテーヤ(アルジュナ)よ、ラジャスとはラーガ(考えの色づき)の形であり、トゥルシュナ(切望)とアーサンガ(根強い愛着)を生み出すものであると知りなさい。それはカルマ(行い)と結びつくことでデーヒ(肉体に住む者)を完全に束縛する。

タマスは無知から生まれ、全てのデーヒにモーハ(迷い)をもたらすものであると知りなさい。それはプラマーダ(無関心)、アーラッスヤ(怠惰)、ニッドラー(眠り)によって人を完全に束縛する。

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