海外渡航1〜2週間前の準備〜荷造り〜

夫の渡航から時間があいて後で家族が帯同するとき、いちばん大変なのが、荷造りと不用品の処分。
渡航が突然決まったこともあり、仕事の引き継ぎの関係で休業に入ったのは渡航13日前。
そこから本格的に引越準備を始めたため(と言っても、昼間は金融機関に足を運んだりで)、寝る時間もないくらい厳しいスケジュールでした。

我が家は賃貸だったので、家の中の荷物は全て「捨てる」「国内においておく」「海外に持って行く」の3択で分けて、家の中を空っぽにする必要がありました。

荷造りが楽になるためには、まず物を減らしておくことが鉄則。
これについては別のnoteに書いたので、今回は「国内においておく」「海外に持って行く」ものの荷造りのことを。

ここでも、不用品の処分と同様、大失敗の部分がありました。
作業当初に戻れるなら、その時の自分に言ってあげたい。
「使うものから仕分けて荷造りしておくこと!」

そう。海外に持って行くにも、国内に置いておくにも、容量に限りがあるのです。
失敗の中身というのが、「ギリギリまで使っているものは荷造りに手がつけられない」という状態にしていたので、結局最初に手をつけた「今だったら別にどうでも良い」ものにスペースを使ってしまい、最後にスペースが足りなくなったこと。
泣く泣く処分したり、自費で海外にEMSで送ったり実家に送ったりすることになってしまいました。
(しかも、EMSは届くのに時間がかかり、使いたい時に間に合わなかったというオチ。)

<荷物の仕分けの結果>
●海外に持って行く
・航空便(到着は2週間後)7箱
・船便(到着は3ヶ月以上先)25箱
・手持ち(自分で持って行く。スーツケース4つ分、リュック3つ)
・手持ち(空港に宅配しておく。スーツケース2つ分)
●国内に置いておく
・トランクルーム(4畳くらい)90箱
●引越業者の作業(航空便、船便、トランクルーム便の発送)のあとに残った荷物があったため、以下追加しました。
・実家に置いておく(2箱分を宅配)
・EMSで海外に発送する(スーツケースに入りきらなかったもの2箱分)

子どもたちは引越作業の日以降も通学したため、教科書、学用品や体操服等の多くは「航空便」に入れることができず、手持ち荷物となりました。
が、運搬を考えると手持ちの量にも限度があるため、急遽EMSを利用しました。(EMSの選択肢を事前に持っていたら、慌てずにEMS発送の手配ができたと思いますが、急遽方針を変えたためリストの作成が間に合わず、国内の知人にEMS発送を託して出国となりました。)

また、通学に障りのない立地のビジネスホテルに空室がなく、宿泊開始が引越作業の日となったため、荷造りをしながら日常の生活を送ることとなりました。
使わない部屋を作って、そこにダンボールを集めようともしましたが、各部屋ごとに「航空便」「船便」「手持ち」「トランクルーム」の箱ができるため、都度部屋を移動させるのは労力がかかり、結局全部屋にダンボールの山ができる感じに。
ダンボールを置くスペースがなかったり、衣食も寝具も家具家電等もギリギリまで使っていたりして、箱詰めできないままのものも多々あって。
(ちなみに、「航空便」「船便」は、引越業者が作業時に中身を確認して送付物リストを作成したのちに封をしますので、開けたままに。)

全体の4分の1ほどのものがダンボールに入っていない状態で、引越作業日を迎えました。

引越作業は、まず、箱数に少数の限度がある「航空便」から。
船便が届くまでの4か月間に使うものを入れました。子どもの学校関係のものや冬物衣類が中心で、あっという間に満杯。
(この作業が最初に来るため、日本でギリギリまで使っていて海外で隔離終了後すぐに必要なものは、ここに入れ忘れると「手持ち」の憂き目にあいます。量がある場合は、前述したEMSを検討すると良いです。)

そのあとは、トランクルームに入れる大型家具から運んで行くのかな〜(その間に残りの4分の1を箱詰めしよう!)なんて思っていましたが、「船便」「トランクルーム」のこまごました物のダンボールがある程度ハケてから大型家具に取り掛かるようです。
ですので、引越業者から「これはどこに持って行く?」と矢継ぎ早に聞かれて、よく考える時間もなく瞬時に「捨てる」「トランクルーム」「船便」「手持ち」を判断するのを5時間近く無限に繰り返すこととなり、もうグッタリでした。
子どもたちも、前日まで使っていた学習机の片づけが済んでおらず、下校して来た時には既に航空便の箱は締め切ったあとだったので、少ない選択肢から行き先の判断をするのが大変だったようです。

この作業の後半戦になって来ると「船便ラスト1箱」「トランクルーム残りわずか」と言われ始めました。
当日までダンボールに詰めていない=ギリギリまで使っていたくらい使う頻度があるものも含まれているので、もう絶望的。
「手持ち」か「捨てる(新しいものを買う)」のほぼ2択に。
あまり使っていなかったものは既に梱包して送れているので、好んで使っていたものほど捨てる選択肢をとる状態に。自分のこれまでの判断力に怒りが湧いてきて、精神衛生上も最悪な状態での作業でした。

無事にダンボールや大型家具が運ばれたのち、最後に引越業者が「蛍光灯はどうする?」と。
賃貸借契約上、残して退去はNGなので捨てることになるのですが、部屋を見渡すと背丈の高い家具や脚立もないので、自分で取り外すことは実質的に不可能で。
なので、電気も外してもらいました。

そして、引越業者が帰り、部屋には、「手持ち」と判断した荷物の山と「処分」と判断した物の山が残りました。
意外に多くて3日後の出国に間に合うか不安になり、夕方ですが荷造りの続きをしようと電気をつけたら・・・蛍光灯を取り外しているので部屋の電気がありません。
キッチンの小さな蛍光灯と廊下に埋込式の電灯があったので、その光を頼りに、そして、災害時のために買っておいた充電式の非常用ランタンをつけて作業しました。

翌日は朝から粗大ゴミ等を出すために処分場を何往復かして、夕方以降は少ない灯りで荷造りをして。
手持ちのものが多く、スーツケースや空港へ宅配するダンボールに入りらないものは、一部は実家に送り、一部はEMSで海外に送るようにしました。

荷造りした箱数は120箱超。
ということは、ほぼ同じ箱数が、今度は帰国後に新居に運ばれて来るんですよね。
想像すると、今からげんなりしちゃいます。
やはり、引越作業は処分をすることから、ですね。

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