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外国語の発音の把握方法

先日、中国人の女の子が「漂亮」って日本語で何ていうの?と聞いてきたときの話です。

「きれい」とゆっくりクリアに言って聞かせ、その子が何度か繰り返すのですが、なかなかうまく言えなくて。

その子が次に言ったことに衝撃を受けました。
「マスクをとって口を見せて。」

口の形をしっかり見て、同じような口の大きさや舌の状態を真似して、やっときちんとした「きれい」の発音ができました。

これは外国語習得の時にはあたりまえのことなのかもしれませんが、私自身はこれまでいろいろなシーンで「これって中国語/英語でこう言うんだよ」と教えてもらったときに、耳で聞いてつぶやいてみて、自分の内耳を通じて聞こえる自分の声と照らし合わせて「まーこんな感じかな」と判断していたのです。
耳だけでなく目でも発音を把握するということに、言語の作りの違いを感じました。

確かに、日本語はそんなに口をあけないで発声するし、聞き取りにくい1文字があったとしても単語を把握することができるけど(中国人や韓国人の方の日本語にはよく濁点が入ったりしますが単語として掴めますよね)、中国語では声調や子音・息の量が1つ違っただけで全く通じなくなります。
中国人同士での会話でも、結構「什么?」と聞いている姿を見かけるので、音だけではなかなか把握しづらい言語なのかなと薄々思っていたのですが、今回の「口を見せて」は、聴覚だけでなく視覚でも聞くということを実感する出来事でした。

ちなみに、日本人はよく目を見て話を聞くのですが、これは万国共通ではなく、海外では目に加えて、結構口を見て話を聞いたりもするようです。

相手の口の形、そして自分の口の形をみて練習すると、少し発音が上達するかなと感じたので、ちょっと試してみたいと思います。

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