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わたしの自分史-今のわたしができるまで-④

初めてお付き合いした人は、たまたまトランスジェンダーの人だった。
付き合うと決めるまで時間はかかったけれど、そもそも人として尊敬していたし、先輩として友人として好きだった。

ずっとずっと人と自分を比べて落ち込んだり、卑屈になったりして、自分のことを好きになれなかったわたし。
なんでわたしだけ精神が満載だった。笑
そんなわたしのことを好きと言ってくれるなんて嬉しくないわけがなかった。

彼とは10年も一緒に過ごすことになるとは、まったく想像もしてなかったけれど。
好きという感覚を学ばせてもらったし、大事にされることも味わった。
歳も離れていたので、自活力のないわたしを一から育ててくれた。
本当に感謝している。
色々なことがあってお別れしたけど、今でも親戚のような存在。笑

付き合うと決めて、愛される実感を抱いた時、それまで持っていた夢を手放すことにした。
東京の学校に体験入学もしたけど、彼と離れたくないなぁと思ったし、何より、見返したい気持ちがほどけていくのがわかって、この夢じゃなくてもいいやと思えた。

そこから、自分のやりたいこと探しが始まる。
ブライダル、色彩、アロマ、セラピスト…専門学校に行って学ぶ日々。

仕事も学校も変えつつ学ぶ中で、職として身になったのはセラピストだった。
元々、アロマトリートメントを受けることが好きでアロマに興味はあった。
当時マッサージ業界にいた彼から、マッサージ向いてるんじゃない?と言われたことも後押しになって、大阪のアロマスクールに通った。

スクールを修了する頃、サロンで働くために行動することにした。
ネットで見つけて気になった、あるお店に足を運んで施術を受けた。
そのお店はバリテイストの内装で、とても雰囲気がよく、施術をしてくださったセラピストさんの腕も確かだった。
岩盤浴も併設されていて、定期的に岩盤浴ヨガも開催されているお店だった。
このお店の面接を受け、ここでわたしはセラピスト時代を過ごすことになる。

このお店にはメニューが沢山あって、わたしが習得したのは、アロマトリートメント、ボディケア(ほぐし)、リフレクソロジー、フェイシャル、ヘッドセラピー、リンパドレナージュ、、タイマッサージもかじったなぁ。笑
技術を習得するのは大変で、練習も同期の子達としたり、先輩に付き合ってもらったり、たくさんした。(練習嫌いなわたし、よく頑張ってた)

練習して、上司に受けてもらってオッケーが出たら、ようやくデビューできるんだけど、練習と本番はやっぱり違う。
お客様とわたし、一対一の空間で、お客様の体、タオルワーク、照明、室温、施術、細かい所作…至る所で気配りや配慮が求められる。
初めて施術デビューした時、その全部がのし掛かる緊張から頭が真っ白になりそうだった。軽くパニックになってたかもしれない笑

なんでもはじめからうまくいかない。
うまくなくたって、やっていく。
ひとつずつ積み重ねることが成長に繋がることを学んだ。

自分の体を使って人を癒す仕事だから、自分が疲れていたら元も子もない。自分のケアもしないとなぁと思っていた。

そんな時偶然、ヨガの体験クラスに誘われた。

⑤に続く

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