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【介護と認知症】偉そうに口だけアドバイスをしてくる人は、現実ではヘッポコだと分かった。

 昨年の9月から母を大阪から東京の我が家で一緒に住むことになって、自宅介護も一年になろうとしている。
母は糖尿病でインスリンを打っており、糖尿病から認知症になりました。

認知症の介護は、介護のプロの人が自宅介護をしたら家庭崩壊になりそうになったと、本に書いていた。本では自宅介護と施設の介護とは、かなり違うそうだ。確かに口だけ偉そうにアドバイスしてくる人ほど大したことがなく、現実の介護になると口だけ偉そうな人は凹むのだとわかった。自宅介護では、いわゆるヘッポコなのだと経験した。

我が家でも、わたしの妹が介護の仕事をしていた経験から、妹からの提案で、妹の横浜の家とわたしたちの東京の家で1ヶ月おきに介護をしよう、と言ってきたが、妹は2週間でギブアップした。妹いわく「母との溝がある」と言うのだが、母は母で「わたしのことをバカにして」とブチキレている。
母の言ってることを検証するために現実をみると、妹は認知症という枠でみているから、バカにした行動と発言になるだとわかった。おまけに母のヒステリーになるとすぐにデイサービスのお泊まりにしたりして、母を10日間も預けたりしていた。我が家でも、仕事で都合がならないとお泊まりを利用していたら、妹から「デイサービスはホテルじゃないんだからね!」とLINEがきたりして、どこの口が言ってるねん!と思ったりした。

そして介護経験ゼロの夫も、車の送り迎えでは協力してくれていたが、家の中での介護はあまり協力せずに、すぐに自分の部屋にこもる状態が続いた。
ほぼワンオペ状態で、わたしも介護経験がなく本やDVDを見て実践してトライ&エラーを繰り返していて、どうしても分からないことは夫に相談したりした。
そこで夫はアドバイスをしてくれたりしたが、効果があったりなかったりで、夫は口だけのアドバイスをする存在だった。いわゆる口だけ介護。わたしは車の免許をもってないから、車での移動は夫に頼っていて、それが夫は介護をしている気分になっている。

だが現実は家のなかでの介護が重要なわけで、口だけの介護をする人が、現実の自宅介護を体験すると妹と同じように逃げることになるのだ。
こいつ逃げるなぁーと経験をした。
17時頃に母はデイサービスから帰ってきて、わたしはダンスに行ってて帰宅は19時になる。そこで夫は、いつも口だけアドバイスをしているから、その通りにやっていた。
だが、一時間すると母が不機嫌になりだした。そこで夫は凹んだ。凹んだ理由を聞くと「こんなに尽くしてるのに、急に不機嫌になるんだよ」と言う。それ、わたし何回もやられてて、不機嫌になることに凹むよりも、不機嫌になった理由を探っていくことが大切だと伝えた。だが夫はかなり傷ついたらしく、それから母がいると自分の部屋にこもるようになった。

そんな状態だったから、ほぼワンオペで自宅介護をしている感じで、外食も増えたのだが、外食だと夫も機嫌よく母と話す。だが家に帰ると夫は部屋にこもる。そんな毎日が繰り返された。

そんな経験からわたしは白髪が増えた。そしてやつれた。美容師さんも驚くほどやつれていた。
今は夫も自宅介護に協力してくれているから、一年たった今となっては笑って伝えられるし、家族三人仲良く暮らしている。
改善されたわたしたちをみて、美容師さんにも言われた「ユキちゃんは考えすぎなのよ」と・・・・。
おーーい!現実を知らんから、そんなん言えるねん!と思ったが、自宅介護を経験してないと言葉が通じないので、そうですねーと流した。

口だけアドバイスする人が、現実で自宅介護をするとヘッポコで使い物にならない。
それが現実だとわかった。
だから口だけアドバイスする人の言うことに振り回されて、自分自身の精神を口だけアドバイスする人にすり減らされて、目の前にある現実の可能性が見えなくなるのを避けたほうがいい。
目の前の現実、それは介護される当事者の言葉に可能性があり、それが求めてることが何か?と知ることだったり、お互いに現実と可能性をすりあわせていくことが大事である。それはマネジメントと同じ在り方そのもの。

口だけアドバイスする人は、ほどほどに聞くぐらいがいい。あまりにうるさい場合は、距離を置くことをすすめる。口だけのアドバイスの人は、情報に依存している在り方なので、現実にある可能性はみれないのだ。なぜなら情報の枠が正しいと信じているからである。
それよりも自分自身がどうしたいのか、介護される当事者の可能性を引き出しながら、お互いの尊厳を称え合う道筋を自分自身で見いだしていきながら、ケアマネさんにも相談していくことが一番だと思う。

あ!介護をはじめたばかりの頃、ケアマネさんに可能性のことを話をしたら、全否定されたけど、数ヶ月後の母の変化にケアマネさんも母の可能性を信じてくれるようになりました。これは母にDNAアクティベーションをしたからだ。人の可能性を広げるのがDNAアクティベーションだから。

話がそれたけど、口だけ偉そうにアドバイスしてくる人が、現実で自宅介護をしても、現実から逃げてしまう人なんだと。枠の中で生きているから、情報に振り回されてしまい、それをこちらに強要しているからほっとくのが一番だと、わたしは母の介護を通して経験できました。
口だけアドバイスしているうちは楽だよ。現実から目をそらしていてるんだから。現実に一筋の可能性を見いだして、その可能性を実現していくことが、介護を楽にしてくれる。情報は情報として知っておくことは大切。だけど十人十色だから、介護される当事者も十人十色なわけで。介護をする人も十人十色なんだから、答えは現実にあり、自分の中にある。
そこがわかっていたら、口だけアドバイスしてくる偉そうな人は、また言ってるなぁーと流せるようになる。だって現実ではヘッポコな結果になることがほとんどだからね。

ちなみに、偉そうに口だけのアドバイスする人は、良かれと思ってやってる。その人の人格が悪いのではない。良かれが迷惑なだけなのだ。だからこそ、介護している側と介護される当事者が、どのような生き方を望み、どのような喜びある人生を歩みたいのか、双方の考えと想いを共有しあい明確にすることが大切なのです。これが軸になって、偉そうに口だけアドバイスする人のことは流せるし、きちんと反論もできるようになります。こちらのエネルギーそのものが誠実で高貴なものなので、相手にも伝わるようになります。
もしくは、わたしの夫のように、ほらみてみー!という口だけアドバイスが効果なしという体験をしたりする流れが見えてきて、タイミングというかチャンスを待てるようになります。わたしはそうだった。これもマネジメントや仕事と同じ在り方なんだよね。


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