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ワニの後を追って何日後かに死のうとするアカウントを救いたい。

色々と物議は醸したものの「100日後に死ぬワニ」という一大センセーショナルを巻き起こした漫画が無事に幕を閉じましたね。

200万件を超えるいいねが付き、私の周りでも数日前から「ワニが死ぬ」「ワニが死んでしまう」と悲痛な思いを吐露していました。
かくいう私は「死ぬ」ということが分かった作品を見るのが苦手で、全ては追っていません。

本当は斜に構えて「安易なお涙頂戴なんて見れるかよ!」とか言いたいのですが、そうではなく、ガラにもなく思いの外簡単に泣いてしまう自分が許せなくて見れないのです。(誰も死なない「ALWAYS 三丁目の夕日」と「オトナ帝国の逆襲」で何度でも泣けます)

ただ、そんな私でも流石に100日目の投稿は見ました。
ちゃんと「死ぬ」ということに驚きもしましたし、やはり余白を残してファンの想像を掻き立てる様も素晴らしいなと感心しました。

しかし、ワニの死よりも恐れていた事が起きています。

偉大な指導者を失うと、後を追って死ぬものが出たりします。
敗戦直後の日本でも、事実を受け入れられず幾人もの人が自ら命を絶ったのだとか。

ワニでも同じ事が起きています。

ご覧の通り、ワニの後を追って「〜日後に」という作品を発表し始めるアカウントが急増しているのです。
彼らは決して「今ワニに乗っかればいいねが稼げる!」なんて下劣な事は考えていません。心から追悼の意を表する形で、後を追ってしまうのです。

見ていると彼らの末路は「会えない」とか「あるあるを言う」という、ワニよりはポップな結末が待っていそうに見えます。
しかし、彼らの結末はワニよりも悲惨なものになるでしょう。

Twitterは誰もが便利なタイムラインやトレンドを駆使して瞬時に情報を消費していく世界。そんな中で100日間も話題をさらうことなど、奇跡と言ってもいい。
ワニが100日も愛され続けたのは「死」という普遍的なテーマを扱い、かつ第一人者だったから、です。

二番煎じで、あるあるを言うRGのようなニッチコンテンツが100日も愛されるとは到底思えません。当の本人だって粘っても数分程度なのですから、9日目でまだ300件近い「いいね」がついている時点で天文学的な確率です。それだけで素晴らしい。

だからもうやめませんか?

私が想像する最悪の結末は、二番煎じ作品が次第にファンからも飽きられ、いいねが付かなくなり、作者もネタの展開に限界を感じ、作者自身が飽き、投稿がしれっと終わる事です。
誰にも気づかれず、ひっそりと孤独死を遂げるアカウントを私は見たくありません。

ちなみに先述のRGで言えば、あくまで単純計算でいくと17日目にはお亡くなりになられることが予想されます。

RGいいね予想

どうせ死ぬのなら、見送ってあげたい。
あるあるも早めに聴きたい。

そう思うのです。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。