まぶしいほど青臭くて、呆れるほどイカ臭い。
株式会社人間にはフラッと色々な人がやってくる。
大抵は一緒に仕事している別会社や、フリーで人間に携わっている人たち。
今日もたくさんの人がやってきた。
PRやキャスティング周りで人間をサポートしてくれる、小田切萌さん。
シャニカマと同じ24歳で、奴隷である自分をちゃんと人権を持った人間として扱ってくれる数少ない人。
同い年であり、かつ人間からの扱いも割と雑めなので、すぐに仲良くなった。セミ捕りの朝練も一緒にしたし、今日は2人で晩飯を食べた。
お互い社会人歴が同じ(自分は少し空白があるが)なので、互いに苦労してきた種類は違えど、苦しんだ分量が近いというか、シンパシーを感じる部分が多い。
お好み焼きを食べながら互いの苦労話や、これからやっていきたいこと、順風満帆に見える今でも時折浮かんでくる不安。そんなことを青臭くも語り合っていた。素晴らしい仲間だ。
人間編集部 副編集長の納谷ロマンさん。
ライター、編集者として働きながら、人間が運営するWEBメディア「人間編集部」の副編集長を勤めている。最近「野生のエロ本捜索隊」を企画されていた、シンプルなクレイジーである。
最近、編集部を手伝わせていただいている関係で、納谷さんともやり取りをする機会が増え、前までチンピラにしか見えなかったが、最近は気の良いお兄ちゃんのように思えてきた。
今日は納谷さんとライターのおかんさんとトミモトさん、4人で会議をしていた。真面目な資料を作りながら「ライターにとって一番大事なことは何か」といったことを議論していた時だと思う。
「あーチ◯ポコチ◯ポコポコポコチ◯」
とりあえず聞こえないフリをした。
「チ◯ポコチ◯ポコチ◯チ◯チ◯ポコチ◯」
パソコンから目をあげる。
納谷さんと目が合ってしまった。もう逃げられない。
「な、なんスカ…?」
ジーッと見つめられたまま、2秒ぐらいが経過したと思う。
体感は2時間にもなるが。
「シャニカマも『チ◯ポコ』っていう時間作った方がいいよ。いつまでも斜に構えてないでさ。たまに『チ◯ポコ』言わないと斜に構えられなくなるよ。」
どうだ。
改行してカギカッコで括ると名言風になるだろう。
意味はイマイチ理解できなかったが、理解するようなことではなく、フィーリングで感じるべきことなのだろうと察してとりあえず「そうですよね」と返しておいた。
振れ幅がすごい。一日のうちに賢さのツマミをMAXから最小までギュンギュン回されている感じ。でもみんな「人間」に惹かれている人たちばかり。
「人間」って何なのだろうか。
青臭いのか、イカ臭いのか。
そのどちらもなのか。
あーわからん。
チ◯ポコチ◯ポコ。
サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。