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NETFLIXの「バッド・ビリオネア:堕ちたインドの富豪たち」について

先輩からのお勧めでNETFLIXのバッド・ビリオネア(Bad Boy Billionaires)のシリーズ全3作を観ました!本年8月に予告版がリリースされると直ぐに関係者から取り下げの訴えが裁判所に提出され、法廷闘争となりましたが、最終的に10月5日に3作がリリース。まだ残り一作は法廷闘争中なのでいつ観れるか分かりません。

インドビジネスに関わるものとして必見!公開されているのは以下3エピソードです。

エピソード1:ぜいたく王(King of Good Times)

インドのビールシェアの最も高いKingfisherを製造するUB Groupの会長Vijay Mallyaのエピソード。同グループの会長に28歳の若さで就任し、インドのビール・パブ文化を発展させ、その派手さから「インドのドナルド・トランプ」や「King of Good Times」と称されました。Kingfisher航空事業やF1事業等の失敗により多額の負債を抱え、詐欺や資金洗浄の疑いで逮捕。現在裁判中。

エピソード2:ダイヤモンドは永遠に?(Diamonds Aren't Forever)

インドのジュエリーブランドNirav Modiの創業者のエピソード。インド国産のダイヤブランドを一代で築き上げようとしたNirav Modi氏。2015年には世界の主要都市に次々と店舗をオープン。一方、2018年、パンジャブ・ナショナル銀行との癒着が発覚、その損害額は18億ドル(約2000億円)。2019年にイギリス逃亡中に逮捕され現在裁判中。

因みに、全然知りませんでしたが、世界のダイヤモンドの90%はインド・グジャラード州で研磨されているそうです。

エピソード3:世界一の大家族(The World's Biggest Family)

Sahara India Pariwarを創業し、巨大な複合企業に急成長させた Subrata Royのエピソード。30歳で、ウッタルプラデーシュ州の田舎で貧困層向けの貯蓄・預金サービスを開始。投資家に対して一定のリターンを約束する一方、代理人を使い、ねずみ講式に投資家(預金者)を増やすことで、そのリターンを支払うという仕組みで、規模拡大によってなんとか持続性が確保されていました。これに伴いSahara India Pariwarは巨大な企業に成長し、不動産・ホテル・航空等事業を展開するも、本資金調達スキームの違法性により、最終的にSubrata Roy氏はインド証券取引委員会より84億ドルの罰金を課されました。

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