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走ることを学ぶ機会

 皆さんは、走ることについて学んだことはありますか?おそらくきちんと学んだ機会がある人は、少数だと思います。
 走ることはどのスポーツにおいても必要な要素であると思いますが、陸上部以外においてきちんと学ぶことはほとんどありません。僕は野球をしていましたが、学んだことがありませんでした。今回は走ることを学ぶことについて話してみたいと思います。

・走ることを考えるようになったきっかけ

 皆さんは子供の時、走ることを誰に教わったでしょうか?僕は教わった記憶はありません。ただ、親に地面を蹴って速く足を動かし腕を振ることを言われた記憶はあります。しかし、実際は異なることが多々あります。

走り方についてはここでは割愛しますが、僕がきちんと教わったのは高校生のときです。優秀な指導者に出会い、走り方はもちろん身体の動かし方や走ることについての考え方など学びました。その時に走ることは奥が深いと感じました。

・なぜ、日本の水泳が強いのか。

 話がそれますが、日本の水泳界は過去から現在にかけて、オリンピックや世界大会で数多くのメダルを獲得し、世界新記録も樹立するほどの力があります。一方で陸上界では、日本人が世界新記録を樹立するのは遠い夢のようになっています。メダルで言えば少し前まではマラソンでメダル獲得もありましたが、現在は少なくなってきており、4×100mRや競歩が今は多くなっています。
 両方のスポーツを一概に比較は出来ないですが、この差の中に「小さな頃から学んでいるか」が少しは影響していると考えています。
 僕も小さい頃、親に何気なくスイミングスクールに連れられ、3歳から小学5年生まで通っていました。スイミングスクールに通うことで、正しい泳ぎ方や速く泳ぐためのトレーニングを教えてもらう機会があるからです。
 では、一方で走ることはどうでしょうか?
近頃は陸上教室も増えてきているように思いますが、そこまで多くはないかと思います。走ることも小さい頃から学ぶことが、陸上界を盛り上げるきっかけになると僕は思います。

・なぜ走ることを学ぶ機会がないのか?

 いよいよ、本題です。泳ぐごとはもちろんですが、野球やサッカー、バスケなど小さい頃から習い事として行う子供はたくさんいるでしょう。ただ、陸上教室に通う子供はそう多くないと思います。なぜなら、「走ることは学ばなくても出来るから」です。
 泳ぐことやボールを投げること打つこと、シュートやドリブルなどは見様見真似はできても、初めから上手くはいきません。なので、習う必要があります。ただ、走ることに関しては成長の過程で走れるようになっていると思います。速く走るとなると別ですが、走ることに関して、学ばなくても出来てしまうからです。
 スポーツにおいて、足が速いというのは重要な要素だと言われています。ただ実際は陸上以外において速く走れるだけでは意味がありません。野球やサッカーでも、速く走れることに越したことはないですが、それよりも遠くへ飛ばすことやドリブルが上手くなることの方が重要視され、それらを上達させるために練習をすることが多くなります。これは、至極当たり前なことだと思います。故に、走ることを学ぶ優先度は極めて低いと思われます。

・最後に

 僕は、走ることこそ1番初めに学ぶ重要な体育運動だと考えています。大体のスポーツにおいて、速く走ることが大事だと思います。僕の体験談ですが、僕は野球をしていたため、地面を蹴るなど様々な癖がありました。これは、陸上競技においてはあまりよくありません。そこを改善するのには、これまで十数年間無意識でしていた事を意識的に変えなければなりません。これは、並大抵のことではありません。野球やサッカーにおいては、地面を蹴る場面があるので決してそれを否定しているわけではありません。しかし、小さい頃から正しく走ることを学べば、いくらでも応用は効きます。僕は走ることを専門に12年取り組んできました。 
 ぜひ、走り方を教えてほしい人は遠慮なくご質問ください。ゆくゆくは、陸上教室が広まり、走ることの楽しさがもっと広まればいいなと思います。

ここまで、見ていただきありがとうございました。