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僕は沖縄生まれ、ネパール育ち、秋田に恋をする

こんにちは!
秋田県の仙北市で「地域おこし協力隊」をしています。
名前は東に風に平と書いて「こちひら」と読みます(読めない)。

僕は沖縄生まれ、ネパール育ち。
秋田には18の時に大学入学を機に住むことになります。
当noteは僕の地域おこし協力隊の活動の悲喜こもごもな出会いを書き連ねていきます。
よかったら今後もご贔屓ください。

今回のお話は僕が秋田に恋し、移住するまでの物語。(書き出したら長文になってしまいました。)

1. イメージ「雪」と「米」

「国際教養大学」という名前を知ったのは確か高校1年生。「授業すべて英語」「1年生全寮制」「24時間図書館」「留学1年義務」。パワーワードしかない変態大学。っていうイメージしかなかった。(卒業した今も随分変態な大学だったな~と当初イメージからそんなにずれはないかも。)

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ネパール育ちが功を奏して英語力には困らず、「ギャップイヤー入試」というこれまたヘンテコな入試方法を利用し入学(推薦入試っぽい面接と小論試験だけの入試で入学は9月)。

受験時も秋田に来たけど、見て回る余裕もなかったので、ちゃんと秋田に来たのは合格後のオリエンテーションで2月の真冬ということにしましょうか。

大雪で飛行機遅れての到着。
「落雪注意」の案内に驚き、凶器すぎる氷柱に驚き、雪にはしゃがない秋田県民に驚きの3日間。
そんな「雪」のイメージで一度沖縄に戻り、9月に入学。

ちょうど黄金色に稲穂が輝き始めた時期。
永遠に続く米の世界に驚き、冬との色彩の違いに驚き、田園風景をなんとも思わない秋田県民に驚き、、、(笑)

「雪」と「米」

沖縄人にとってわかりやすく、強烈な2つのイメージからはじまる秋田ライフでした。

2. 学生寮から出た世界が「本物」だった

1年半の寮生活も終え、軽い気持ちで同期に誘われ古民家シェアハウスに住むことになったのが2年生の春。

古民家。

おしゃれな妄想とは真逆。生憎僕が住む家は屋根は倒れかけてて、網戸には網がなくて、冬はキッチンの油が凍ってて、加えて問題個所を修繕するお金も持ち合わせていない5人の貧乏学生たちの集まり。

でもこの古民家から見た景色が本物の秋田だったと思う。
出会ったのはこういう景色。

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こういった瞬間が数えきれないくらいあった。
出会う「人」と「空間」が何とも言えない心地よさだった。

だけど秋田に残る決意を固めたのは意外にも僕の第2のふるさとネパールでの出来事。

3. ネパールで気付いた人が求めている共通項

ネパールは毎年のように学生と一緒にスタディツアーを企画し旅していた。

都市と村、日本に置き換えたら東京と秋田にそれぞれ1週間ずつ滞在する。っといったプログラムを組むのだけれど、なぜだろう満場一致で人気なのが村の1週間。

電気も水道もガスもインフラもない。
不便を絵にかいたような場所で、言葉も通じないけど、なぜ?

答えは「人」と「空間」

付け足すとしたら「飾らない人と空間」
これが皆に刺さったんじゃないかな。

飾らないおもてなしをする人たち、自然体で一日過ごせる空間。
秋田とそっくりなんですよね。
そしてきっと誰もが共通して自分の生活のどこかに置いておきたいものであることにネパールで気付いた。
大手企業の就活も少ししていたけど、秋田一本で絞ることを決めて帰国した4年の春。

4. 移住~その先~

ようやく仙北市。
それこそ「人」と「空間」を求めて秋田中に車を走らせて適切な場所を探していた折に出会ったのが仙北市。

修学旅行で都会から子どもたちが田舎体験に訪れていた。

びっくり。

子どもたちは終始楽しそうで、帰り際は泣いている。
一緒にいる人たちはただの一般の民宿やペンションのお父さんお母さんたち。
一緒にいる空間は秋田のどこにでもある雪や米の景色。

角館や田沢湖や乳頭温泉はもちろん何度も足を運んでいたけど、僕が最も感動したのは日常を切り取って付加価値をつけている環境。

「農家民宿や田舎のツーリズムの総合窓口の英語対応できる人求む!」

地域おこし協力隊の募集を発見!
(こんな仰々しくはなかったけど、僕にはそう見えた)
もうここに行くしかない。2019年の5月のこと。

僕の命題だった「人」と「空間」は間違いなく仙北市にありました。
農家民宿やペンションを中心に、アウトドア体験・一般の農家さん・観光にかかわる様々な事業者さん・職場の方々。

日本探せば同じような場所はきっといっぱいあると思う。素敵なところばかりだと思う。
たまたま最初に出会ったのが仙北市だけど、そのたまたまをこれからも大事にしたい。

地域全体で田舎ツーリズムを通じて仙北市を興す、その一角に加えていただけていることが何よりの幸福ですね。
成長の余地もまだまだたくさんあるという環境も楽しい限りで。。。
独り占めしておくには勿体ない!色々な人たちと共有したい!そんな想いで今日も仙北市で「地域おこし協力隊」しています。

東風平 蒔人
仙北市地域おこし協力隊

サポートは秋田県での活動に充てさせていただきます!