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まさしく花寺! 群馬県利根郡川場村 臨済宗建長寺派青龍山吉祥寺 私の百寺巡礼272


吉祥寺(きちじょうじ)は、群馬県利根郡川場村にある臨済宗建長寺派の寺院である。山号は青龍山。本尊は釈迦如来。東国花の寺百ヶ寺群馬11番札所。2月11日には、地区の青年団員が女装をして地区の家々を回る奇祭「春駒祭り(県指定重要無形民俗文化財「門前春駒」)」が、寺内にある金甲稲荷本堂へ奉納される。
この寺は、1336年(延元元年)大友氏泰が父貞宗の供養のために大友氏の所領であった上野国利根郡に以前から帰依していた中巌円月を開山に迎えて創建したと伝えられる。1352年(文和元年)には北朝方の天皇の勅願所に指定され、臨済宗の寺格である諸山に列せられた。

「青龍山 吉祥寺」は、鎌倉にある「建長寺」を本山とする禅寺として、1339年に創建されました。建長寺を本山とする400余りの寺院の中でも一番北に位置する寺院で、「建長寺北の門」とも呼ばれています。 境内には1675年に建てられた本堂をはじめ、釈迦堂や山門など歴史を感じられる建築物が108坪もの寺院の敷地内に複数あります。 「青龍山 吉祥寺」がある川場村は、村の中に4つの一級河川が流れるほか、武尊山からの雪解け水など、豊富な水で稲作が盛んに行われている村。「青龍山 吉祥寺」の庭にも複数の池や滝があり、川場村の豊かな水を感じられる場所があります。
~群馬県川場村の観光案内より~


私が群馬県の山中にあるこの寺院を知ったのは、テレビのバラエティー番組であった。
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その水彩画査定のお題にと登場したのが、ここ吉祥寺さんの窓だったのだ。

お茶席にある窓はハート型の形をしていて、フォトスポットにもなっています。この窓は「猪目窓(いのめまど)」と呼ばれ、昔から寺院の建築に用いられていた手法です。ちなみに「猪目」とはハートの形を表す言葉。「災いを除き、福を招く」という願いが込められています。2021年には、「青龍山吉祥寺」が恋人の聖地にも選ばれています。

窓から池を観ながら、こんなに大きな秋海棠を見たのは初めてやーーー!と、思うバカは日本人では私1人だろう。
雑草と思われ、見向きもされないでいるだろう秋海棠の瑞々しさを感じながら飲む抹茶の美味しいことよ。

抹茶を飲みながら庭園を観るのが又贅沢。

反対側の席に座った人たちは池ではなく、これぞ禅寺!という庭を眺めながらゆったりと抹茶を頂く。あー、抹茶には上生菓子。卸してる店、どこよーー。聞けばよかった。

山門に向かう前から山百合の独特の香りが染みて来る。山百合の香りについては、好き嫌いが分かれると思う。特に田舎の人なんぞは歩いていて服に花粉が付くからイヤ!という人もいる。
だが、私は好きな香りだ。都会ではあまり見なくなったような気もするが、都会の花屋さんで見る百合とは又味わいが違う。都内の百合というと、東京都知事一択になるからだろう。

百合の花 都内と山路 異なりし


紫陽花がまだ咲いている
葉だけになってしまった矢車草も又楽し


ダリア咲く 地蔵も楽し 山寺よ

長瀞では既に終わっていた桔梗に会えるとは、この場所の涼しさがわかるであろう。

藤袴 地蔵微笑む 群馬かな


ショウマ

ヒベリカムだが、和名のオトギリソウと呼ぶほうが、この場所では相応しいであろう。

ボケの実


観音池 廻り囲みし ミソハギや

大抵の旅では、1か所の寺しか行かないなんてことはない私だ。都内なんぞは、1日に10数か所も寺院神社と廻ることも多い。
だが、今回の旅では、こちらの吉祥寺さんと、すぐ近くにある村の神社だけで十分に満足したのであった。
文字通りの花寺である。



臨済宗建長寺派青龍山吉祥寺
群馬県利根郡川場村門前860
JR上越線沼田駅下車
川場巡回バス(右回り・左回り時間差あり) どちらも沼田駅より30分ほど。
吉祥寺入口下車、徒歩3分

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