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シャーロック・ホームズの功績~読書記録192~

著者は、コナンドイルの息子、エイドリアン。それから共同執筆として、一流の探偵小説作家、ジョン・ディクスン・カーだ。

ジョン・ディクスン・カー
1906年アメリカ、ペンシルヴェニア州生まれ。1930年に予審判事アンリ・バンコランが登場する『夜歩く』を発表。ギディオン・フェル博士シリーズの『帽子収集狂事件』、ノンシリーズの『皇帝のかぎ煙草入れ』のほか、カーター・ディクスン名義によるヘンリ・メリヴェール卿シリーズ『ユダの窓』など、オールタイム・ベスト級の傑作を次々とものし、熱狂的な読者を獲得。〈不可能犯罪の巨匠〉と呼ばれる。77年没。



基になったのは、父コナン・ドイルの残した未完の作品らしい。

七つの時計の事件
金時計の事件
蠟人形賭博師の事件
ハイゲイトの奇蹟事件
色の浅黒い男爵の事件
密閉された部屋の事件
(ここまでは共著)
ファウルクス・ラス館の事件
アバス・ルビーの事件
黒衣の天使の事件
二人の女性の事件
デブトフォードの恐怖の事件
赤い寡婦の事件
(エイドリアン1人で著作)

の12編となっている。


ホームズ作品として面白かったのだが、この本は1954年に書かれたが、日本語訳は昭和33年。1958年。訳者の大久保先生は翻訳家としては、日本の先駆けであり、弟子も沢山おられるので素晴らしいのだが、本が旧すぎ(絶版の為、図書館で借りた)、文字が所々かすれていたりと読みにくいのが難点であった。

又、大久保先生は明治の半ば生まれの方で、カタカナ表記が日頃、令和の時代に使うものをかなり違うのだ。

例えば、接待役のコンパニオンcompanionは、「カムパニオン」と表記されていた。キャスでの朗読では、「コンパニオン」と読んだ。
ただ、発音としては、kəmˈpanyənとなるから、大久保先生の表記でよいのだが、現代日本人には慣れていない。

著者も、アドリアンとなっているが、Google検索すると、エイドリアンである。

エイドリアン・コナン・ドイル
アーサー・コナン・ドイルの息子


昭和の本は、何故か2段になっているのが多いのだが、目で斜めに追う私には大変なものだった。
注:この印は、パソコンのソフトでマークしたもので、図書館の本には付けておりません。

スティンド・グラスとあるが、ステンドグラスなら現代日本人にはわかりやすいだろう。(注:この印は、パソコンのソフトでマークしたもので、図書館の本には付けておりません。)

外国語が出来ない私の切実な願い。誰か、新しく翻訳して欲しい。大久保先生。ごめんなさい。ただ、本が擦り切れて限界・・・
旧い本の価値をもっと世に知って欲しいと思うのであった。

申し訳ないのだが、この本を読んだあと、父のアーサー・コナン・ドイルの長編を読んだ。
やはり、父の作品に感じるドキドキ感がない。
ディクスン・カーの密室トリックに期待しよう。




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