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白洲次郎の日本国憲法~読書記録364~

2007年 ノンフィクションライター鶴見紘氏による著。

吉田茂首相の右腕としてGHQと対峙し、新憲法制定に深く関わった白洲は、日本国憲法をどのように考えていたのか。そしてその舞台裏では何があったのか。白洲自身の手記・手紙、正子夫人をはじめ関係者への取材・証言を基に、戦後復興の秘話と魅力ある人物像を描く。白洲ブームのさきがけとなった一作!

白洲次郎・・・巷に生きる人びとの多くは、おそらくその名に記憶がないはずである。
終戦直後の日本を舞台に、華々しく主役を演じた人物は吉田茂であった。その華々しさの陰で、黒子に徹した白洲次郎は、舞台の中央に座していたにも拘わらず、最後まで一言も発せず、黄泉の国へ旅立った。(本書より)

明治生まれで身長が185㎝、イギリスのケンブリッジ大学に留学。かなり目立つ人であったのではないだろうか。
白洲次郎に関していうと、やはり日本国憲法草案に関わった人という印象だ。この本で言われているが、あくまでも黒子に徹したようだ。

白洲次郎の求めたプリンシブル。GHQとの度々の交渉の中で感じていたのだろう。
もしかしたら、アメリカを始めとする外国に対しての政治家の態度。それは戦後何十年経っても変わらないのかもしれないな、と思うのだった。

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