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谷中の中で際立つ存在 台東区 日蓮宗慈雲山瑞輪寺 私の百寺巡礼114

こちらで目に付くのは、やはり、徳川葵の紋所だ。
開基は、なんと!!徳川家康公なのだ。


実を言うと、何を勘違いしたのか、飯匙祖師堂が入口だと思い、入っていったのだが、行き止まり。
何やねん。ネット情報よりも小さい寺やねん。人もおらんねんで。
と、ブツブツと。

いや、申し訳ない。道をぐるりと曲がると、立派なお堂が観えてきたではないか。

こちらは、瑞輪寺の中にある祖詩堂で、厄除け、安産を願う江戸十代祖師が祀られている場所であった。

正面にお祀りしております御祖師様は、江戸十大祖師のおひとりで、除厄・安産飯匙の祖師と申されております。日蓮大聖人は、文永十一年に佐渡流罪をご赦免となり、同年三月十三日佐渡をご出発し鎌倉に向かいました。その途中、武蔵国※粂川の辺りに住む関善左衛門は、通りかかりの日蓮大聖人に妻が難産であることを告げ救いを求めました。日蓮大聖人は求めに応じ家に入ると、飯匙を手に取り、御題目をしたため、産婦のお腹をさすり、抱かせ祈念すると霊験あらたかに安産、母子ともに健やかであったといわれます。
お寺のパンフレットより。

そして、その見事な境内と歴史に見とれるのであった。

境内にある客人稲荷大明神
徳川家光公が寄進された鐘
包丁塚 こういうのが日本人らしさを感じる。

谷中を歩くと、日蓮宗のお寺が多く。殆どは、この瑞輪寺の末寺のようなのだ。今もこれだけの敷地と建物が残っているのは素晴らしいが、江戸時代はもっと違っていたのではないか、とも思うのだ。
寺のホームページを観ると、明治初めの上野戦争で、跡形もなく焼けてしまったとある。
恐らくは、東京大空襲での被害もあろうから、ここまでになるには、多くの先人の想いがあったのだろう。

過去と現在と繋がる想いがするのだった。


日蓮宗慈雲山瑞輪寺
東京都台東区谷中四丁目二番五号
◇千代田線「千駄木」駅1番出口より徒歩7分
◇千代田線「根津」駅1番出口より徒歩7分
◇JR線・京成本線「日暮里」駅東口または西口より徒歩8分
◇JR「鶯谷」駅北口より徒歩15分


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