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俳句まとめ 2023年6月

ホトカミだのインスタだの、あちこちに適当に投稿していた俳句をまとめてみた。6月版です。


古刹寺に 思いを馳せる 紫陽花よ

横浜市南区にある高野山真言宗の宝生寺にて。
旧いお寺であり、看板には歴史が書かれているのだが、「東密」という言葉があるのだ。東の密教のことだ。
横浜市は、高野山真言宗が何故か多い。別名「赤門」の東福寺が中心らしいが、西の高野山に対しての東の密教なのだろうか。ここに歴史の深さを想うのだ。
まさに、古刹。簡単に横浜市も神奈川県も更地には出来ないのであろう。
ただ、草木の生い茂るままの状態であり、何も考えずに汗だくで行った私は虫に刺されまくってしまった。

入口は紫陽花が見事であった。


縁に座し 浮かぶ想い出 紫陽花よ

北鎌倉駅近くにある臨済宗建長寺派寺院・長寿寺にて。
広い本堂が解放されていて、和室にて座布団に座ったり。縁側に座り、臨済宗特有の庭園を眺めてました。
縁側は本当に何十年ぶりです。
小さい頃を想い出しました。


空腹に 入れた枇杷の実 吐きだすや

愛知県岡崎市の信康公墓所前にて。
タクシーも通らず、バスも来ない。拝観時間を気にして行動食で歩き続けると、流石にお腹が空いてしまい。枇杷の実を口に。
ビワ、まずうううう。


空より尚 青き紫陽花 鎌倉や

鎌倉・明月院にて。
どこまでも続く紫陽花の青さが素晴らしいです。

紫陽花や ゴイゴイスー!と 明月院

この交通整理の若い男性。ダイアン津田の真似して、ゴイゴイスー!をやってくれました。

紫陽花や 駅伝のごと 競いあう
赤に青 紫陽花多し 平戸路や

横浜市・国道沿い・平戸にある臨済宗・東福禅寺にて。
大好きな横田南嶺館長の言葉が書かれた本を頂きました。
色とりどりの紫陽花が素敵でした。


紫陽花の 色移り行く 歴史観る

紫陽花の季節ですね。
どの花も皆美しいです。


枇杷の実や カラス食すや 指しゃぶり

仕事場でカラスのクロちゃんが食べた枇杷の実の種の片付け。
私もビワ、食べたいよー。涙・・・


クチナシの香 同行するは 大師さま

保土ヶ谷駅近くにある真言宗の大仙寺さんにて。
亡くなった父の大好きなクチナシの花が庭にありました。


香の道 若葉案内 手に取るや

伯父の墓参りに。
墓に続く道には、若い月桂樹の樹々があり独特の香りを放っています。


桜実り まさぐる手には お茶の缶

横浜市上星川駅前にある蔵王高根神社のソメイヨシノには、たわわに実が実ってました。


雨濡れて 移りゆく色 紫陽花よ

紫陽花の色の変わるのは早いですね。
多分、自分が年を取ったから早く感じるのでしょうか。


新緑の 空気吸い込む 聖なる地

栃木県小山市・網戸神社にて。
参道の銀杏が見事でした。
住職夫妻が本当に気さくで丁寧に対応してくさり感謝でした。


梔子や 香に酔いしれる 愛知かな

愛知県岡崎市・六所神社にて。
初めての地に行く時には、無事に着けるか不安になるのだが、ここ六所神社も少し迷ってしまった。
昔は地理に強かったのに、今は少し前の事を忘れてしまうのだ。
だから、ここに来る直前に伺った秋葉山円通寺で失くし物をして探し回ったのか。
Googleマップに頼りながらも無事に来られて感謝だった。

家康公の出生地としか頭になかったのだが、宮崎あおい主演の「純情きらり」のロケ地でもあったようで、実際に訪れないと味わえない良さがあった。

しかし、神社に参拝するにも、ここの石段はヤバイよ、ヤバイよ。
角度が急で、1段が高い。翌日、腿が痛くなるやつや。
何年後かは絶対にムリ!今回、膝の痛みが完治して来られて良かったの思いに溢れた。
石段を登った先は、ゆったりした落ち着いた空間であった。
休憩所で荷物を置き、トイレにも行けた事。本当にありがとうございました。

駐車場、階段下の参道には、くちなしの花が咲き誇っていた。
もう40年以上も前になるが、渡哲也が大好きだった父の最後の誕生日プレゼントになったのが、くちなしの苗木だった。
それは、実は、なんと!静岡・日本平にある久能山東照宮に行った時に買ったものなのだ。
私が宿泊した愛知県三河安城駅の駅前もクチナシの香りに満ちていた。

徳川家康公ゆかりの地には、くちなしの花が似合う?


暗雲と 日本海見やる 梅雨さなか

酒田駅から新潟駅に向かう特急いなほ号から。
予想以上の雨に予定変更。急遽帰りました。
暗雲は私の心です。


梅雨空や 遥か望みし 日本海

秋田県にかほ市・象潟のホテルの部屋にて詠んだ句です。


仏陀なれず 曇天下には 蓮の花

横浜市南区 浄土宗光明寺の庭にて。努力しても、悟りを得る事叶わず。
無宗教の自分を自覚いたしました。



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