見出し画像

僕の心臓は右にある~読書記録217~

お笑い芸人であるチャンス大城の自伝。


題名の由来は、チャンス大城の心臓が実際に右にあるからだ。
内臓全てが左右対称なのだそうだ。

ちょっと勝手に思ったのは、内臓逆位の方は先天性疾患とかないのかな?とか心配してしまった。アルコールを少し飲んだら救急車とか。
勝手なイメージで申し訳ない。

チャンス大城さん自身は、いたって健康。

尼崎編、東京篇と分かれているのだが、兵庫県、酷いわあああ。
虐めが。
万引きを無理矢理させるとか、山に穴を掘って首だけ出して埋めて固めてしまうとか。充分犯罪なのではないだろうか。
その時に、助けてくれる大人はいなかったのか?
昭和の時代だからなのか。
平成以降の子供なら、学校には行かなくなる。

本人は面白おかしく、サラッと書いているのだが、痛ましいというか、当時、彼の周りにいた大人たちに腹が立ってしまった。

例えば、彼は家族全員カトリックで、兵庫県にある武庫之荘教会に毎週通っていたらしいのだ。

ただミサに行くだけで、小学生、中学生の時に心の悩みを聴いてくれるような人はいなかったのだろうか?


東京に出てから、地下芸人として苦労するのだが、吉本NSCでの同期だった千原兄弟との再会がブレイクするきっかけとなったようだ。

事務所に所属しない芸人として活動するも、千原ジュニアさんにお願いして、ジュニアさんの力で吉本興業所属に。
吉本興業を批判して、辞めた芸人さんや、エージェント契約からフリーになった芸人さんらもいるが、やはり、事務所には所属した方がいいと思うのだ。

千原ジュニアさんは、プレバトで観るくらいで、何でもこなす器用な人だな、梅沢富雄さんを労わってあげてえ、としか思っていなかったのだが、この本を読んで、人柄が素晴らしいなと思った。大好きになった。
梅沢富雄さんよりも先に、俳句の句集完成を願うくらいだ。
他人が生きる為に兄弟してサポートしてくれるとか、簡単には出来ることではない。
千原せいじに言われて、チャンス大城さんはアルコールを辞めたそうだ。それまでは、アルコールがないとダメで、失敗も多かったらしく。
健康な食生活に、毎日、路上に捨ててある煙草を拾い、コンビニに入ったら、その店のトイレを掃除。
神さまった観ているんだなと思った。

尚、本に出て来るイラストは全てチャンス大城さんの手書きだ。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?