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カンガルー日和 村上春樹~読書記録356~

1986年に出版された村上春樹短編集だ。
時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。都会の片隅のささやかなメルヘンを、知的センチメンタリズムと繊細なまなざしで拾い上げるハルキ・ワールド。ここに収められた18のショート・ストーリーは、佐々木マキの素敵な絵と溶けあい、奇妙なやさしさで読む人を包みこむ。

最後の作品には、愛すべき!羊男が登場する。不思議な存在なのだが、村上春樹の作品には登場して欲しいと思わせる。

文章がやはり村上春樹独特の言い回しなどがあり、読み手を惹きつけるのだ。


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