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道徳自警団がニッポンを滅ぼす~読書記録207~

2017年に古谷経衡によって書かれた書。

私が「自警団」という名前を初めて目にしたのは、ネットの中であった。
正義感溢れた方たちが「ネット自警団」を名乗り、活動していた。
今思うと、右左関係なく、自分たちの意に沿わない相手と喧嘩していただけのような気もするのだが。

古谷氏が言われていた、
「何故、日本の女性芸能人は恋愛がタブーなのか?」
「あんなに叩かれるのか?」
は、一度は若い人は考えた方がいいと思う。

AKB48の峯岸みなみが男性と付き合っていたと、泣きながら頭を丸坊主にして反省していたが、既に20歳を超えている人に「恋愛禁止」とかいう方が不自然な気もする。
それも道徳心溢れる日本人だからなのだろうか。

この本が書かれた時期の異常とも思える「魔女狩り」とも言えるような、他人に対する厳しさ。それを古谷氏は「経済的停滞」を理由にあげている。

確かに、昭和の時代は、バラエティー番組などもっと緩かった。クレームを言う視聴者もいなかった。今は、とても放送できない番組が沢山ある。

この本が書かれた数年後の今はどうか?
もっと他人に対して厳しい時代になっているような気がする。
2020年からハッキリと私は感じているのだが、どうでもいいじゃないの?と思うような事で喧嘩する人たちがネットでは多すぎる。
特に、中村さんの父子など。

アンチというが、こんな幼いうちから裁判ばかりしていて。彼らなりの正義なのだろうが。
なんだか、こんなニッポンに悲しい思いがするのだった。


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