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黒い手帖 創価学会「日本占領計画」の全記録 2009年 矢野絢也読書記録174~

元衆議院議員、公明党委員長の矢野絢也氏による著書。
矢野絢也氏は、1932年、大阪府に生まれる。京都大学経済学部卒業。大阪府議会議員を経て、1967年に衆議院議員となり、以降連続9回当選。当選直後の公明党臨時党大会で竹入義勝委員長のもと、書記長に就任し、1970年には、社会党の江田三郎書記長や民社党の佐々木良作書記長らと「新しい日本を作る会(=社公民連合政権構想)」を結成。1979年、衆院選で社会党、民社党、社会民主連合、新自由クラブとの選挙協力が成功し、自民党を過半数割れにまで追い込む。1986年、第4代公明党委員長に就任。1988年の砂利船汚職事件やリクルート事件で公明党議員が相次いで逮捕され、その責任をとり、翌1989年、委員長を辞任、最高顧問となる。1993年に政界を引退、政治評論家となる


この本が執筆されたのは、麻生太郎首相による、自公連立政権当時であった。
その時代背景を知った上で読むのが良いと思う。

著者の世代であると、創価学会に入信は、日蓮正宗の檀家になるという事だったのだろう。創価学会は、元は日蓮正宗の為に働いていた。献金もかなりの額であったようだ。

その後の断裂などは、日蓮正宗の側からハッキリと伝えている。

元公明党委員長であり、創価学会により散々な目に遭った著者だからこそかける内容であった。

あまりにも池田大作名誉会長の力が強すぎ、歯止めが効かなくなっている。
誰も進言できる人がいない。

創価学会の持っている組織票。他の党と組むことに関しての是非。これは大きな問題であると思う。
小選挙区制では、1つの選挙区に1人しか当選できないわけで、いくつかの選挙区では自民党が配慮して自党の候補者を選出せず、公明党の候補者を応援、ということもある。で、自民党支持者は公明党候補者に投票するか、他の党にするか。
そんなのを見ると、デメリットしかないように思うのだが。

池田大作が「生きた仏」のような存在、絶対化してしまった為に、矢野絢也氏を始めとする元国会議員らが辛い思いをしてしまったのだなと感じた。

確かに、思想信条の自由はある。ただ、行きすぎはよくない。殆どの資産、収入を差し出す、などは、やはりカルトと言われても仕方ない。
フランスではカルトと定義されているようだ。

自然に政党を作り、自然に連立与党に入り、池田大作名誉会長の願ったように、自然に大臣職に就く。与党支持者が疑問に思わないのも怖いことだ。

創価学会側は、文部科学大臣、厚生労働省に大臣を!とずっと願っていたらしい。
岸田内閣では、そうなっている。。。。


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