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縁側の想い出に浸る 鎌倉市 臨済宗建長寺派宝亀山長寿時 私の百寺巡礼127

鎌倉には多くの有名な寺院がある。一番は円覚寺であるが。


北鎌倉駅で降りて、円覚寺から建長寺に歩いていく途中で偶然見つけたのが、このお寺だ。
足利尊氏ゆかりの寺ですとおお?

長寿寺
足利尊氏が邸跡に建武3年(1336)創建し、諸山第一位の列に定めました。尊氏没後、父の菩提を弔うため鎌倉公方足利基氏によって七堂伽藍を備えた堂宇が建立されました。尊氏の法名を京都では等持院殿、関東においては長寿寺殿と称します。
開山は古先印元禅師。正面本堂に足利尊氏坐像と古先印元禅師坐像が祀られています。
右奥の観音堂は奈良の古刹忍辱山円成寺の多宝塔を大正時代に移築、改造したものです。境内奥に尊氏の遺髪を埋葬したお墓があります。(鎌倉市掲示板より)

多分、何度も通っていたのかもしれないが、人間の脳というのは、自分の興味のない事は意識しないように出来ているらしい。
・・・って、茂木健一郎先生が言ってました。(遺留捜査のパクリ)


藁ぶき屋根の門が何とも風流じゃないですかあ。


中に入ると、見事な庭であった。臨済宗の寺院に来ると、いつもその見事な庭に感動するのだ。
妙心寺派の僧侶が言われていたが、毎朝、砂紋を綺麗にするのだとか。
横浜市戸塚区の円覚寺派の寺院では、砂に入らないでと注意書きがあった。

ここ長寿時は、広い本堂の和室を開放して休憩出来るようにされている。
他のお寺は、外国人も多い人混みに揉まれ、インスタグラム映えーー!のようなせわしなさがあるが、ここはそれほど参拝客は多くない。
広い本堂には、和室用の椅子(法事などで膝の痛い人が使用するものだ)、座布団が用意されている。
更には、広縁に座布団が敷かれ、そこでゆっくりと庭園を鑑賞する事が出来るのだ。
端的に言って、幸福すぎる。(誰かのパクリ)

縁側なんて何十年ぶりだろう。
もう集落ごと無くなってしまった私の実家と母の実家。(歩いてすぐなのだ)縁側で猫と日向ぼっこの想い出。
母の実家では、大好きな祖母が縁側で布団を干していた。私は、そこでゴロゴロするのが好きだった。
もちろん、従妹も一緒だったが。そんな昔の想いに浸っていた。


少しだけ山に登ると、足利尊氏の墓がある。
ここのお寺を見つけたこと。感謝であった。




縁に座し 浮かぶ想い出 紫陽花よ

臨済宗建長寺派宝亀山長寿寺
鎌倉市山ノ内1503
JR北鎌倉駅より徒歩15分

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