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夜もひるのように輝く~読書記録21~

長谷川保氏の自伝的著書。
長谷川保氏って?と思わる方は、こちらを。。。


静岡県浜松市にある聖隷福祉事業団の創設者である。
病院、並びに、老人ホームが全国にある。
昭和21年 戦後すぐに衆議院議員となり、日本における生活保護法の制定に力を注がれた。
それには、長谷川保氏の背景がある。キリスト教に触れ、隣人愛の実践。
宗派はメソジストである。
戦前、人々から見捨てられた結核病患者の為に文字通り、心身を注いだのだった。
戦前は結核は人から忌み嫌われる病であった。療養所を作るにも、近隣の方からの苦情、患者たちの心の苦しみ、生活苦。様々な困難があった。それらを主イエスへの祈り、文字通り、仲間の助けがあり、続けてきた。
そして、戦後はこのように病気になった方が生活苦で悩むことのないように、衆議院議員として活躍された。

たまに、生活保護そのものを批判される方もおられるが、本来、長谷川保氏が主張されて発案された背景には、患者たちの苦しみ、助けてきた人たちの思いもあったのだ。それをただ思う。

詩篇 139
聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌
主よ、あなたはわたしを探り、
わたしを知りつくされました。
あなたはわがすわるをも、立つをも知り、
遠くからわが思いをわきまえられます。
あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、
わがもろもろの道をことごとく知っておられます。
わたしの舌に一言もないのに、
主よ、あなたはことごとくそれを知られます。
あなたは後から、前からわたしを囲み、
わたしの上にみ手をおかれます。
このような知識はあまりに不思議で、
わたしには思いも及びません。
これは高くて達することはできません。
わたしはどこへ行って、
あなたのみたまを離れましょうか。
わたしはどこへ行って、
あなたのみ前をのがれましょうか。
わたしが天にのぼっても、あなたはそこにおられます。
わたしが陰府に床を設けても、
あなたはそこにおられます。
わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、
あなたのみ手はその所でわたしを導き、
あなたの右のみ手はわたしをささえられます。
「やみはわたしをおおい、
わたしを囲む光は夜となれ」とわたしが言っても
あなたには、やみも暗くはなく、
夜も昼のように輝きます。


この著書の中に、私の友人の祖父が出てきたこと。少しうれしくなった。

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