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シャーロック・ホームズの帰還~読書記録188~

お待たせいたしました。お待たせし過ぎたかもしれません。
と、村西監督の真似を。。。

最後の事件から9年。周りのファン、並びに出版社の熱い要望を受けて、ホームズは帰還した。

こちらには、短編が13篇収録されている。

空き家の冒険
ノーウッドの建築業者
踊る人形
さびしい自転車乗り
プライオリ学院
ブラック・ピーター
C=A=ミルバートン
六つのナポレオン像
三人の学生
金縁の鼻めがね
スリークォーター失踪事件
アベ荘園
第二のしみ

シャーロック・ホームズは、「最後の事件」において、宿敵モリアーティと共に滝つぼに落ちて、亡くなったということになっていたが、生きていたのだ。
いや、そもそも落ちていなかったのだ。
「空き家の冒険」では、あの時にホームズが取った方法、モリアーティの部下たちから逃げる為に今まで隠れていたことが書かれている。
ホームズの兄の助けがあったのだ。

コナンドイルの覚悟と言うか、それを感じるものであった。
ワトスンは、事情は書かれていないが、独身のようであるし、医者の仕事を辞め、ホームズの事件を執筆する立場に徹している。

19世紀のロンドンの様子がよくわかるのが面白い。どのように線路が走り、交通手段はというと、今で言うタクシーのようなものだろう。馬車を呼んだり、停めて利用する。更に、自転車という道具も出てきた。
自転車のタイヤの違いを分析するなど、今なら、どこの国でも科捜研でやることだろう。

又、連絡手段として電報を使うのだが、今なら携帯電話がある。
それでも、やはり、ホームズの推理は永遠に超えられないものがあるのだ。



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