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和菓子のアンソロジー~読書記録319~

読書家としても知られる作家・坂木司が、読みたいテーマを読みたい作家たちに“お願い”して実現した、和菓子モチーフの短編集。


「和菓子」をモチーフに、短編を一作書いていただけませんか?読書家としても知られる『和菓子のアン』の著者・坂木司が、今いちばん読みたい人気作家たちに執筆を依頼。日常の謎を描くミステリーから、壮大な世界観を展開するSF、心温まる優しい怪談まで、さまざまな読み味の作品が揃いました。疲れたときに読みたくなる、宝箱のような一冊。

空の春告げ鳥    坂木司
トマどら      日明恩(たちもり・めぐみ)
チチとクズの国   牧野修
迷宮の松露     近藤史恵
融雪        柴田よしき
糖質な彼女     木地雅映子(きじ・かえこ)
時じくの実の宮古へ 小川一水
古入道きたりて   恒川光太郎
しりとり      北村薫
甘き織姫      畑中恵

と、この10作品になる。
それぞれに味わい深いものであった。糖質な彼女が私的には一番であったが。
申しわけない。私は坂木司の「和菓子のアン」を知らなかったので、続編と知らずに読んでしまった。だが、それでも十分に理解し、楽しめる作品であった。
引きこもり探偵シリーズで思ったのだが、坂木司は相当なお菓子好きではないだろうか。


こちらにお菓子はまとめた。

とにかく、お茶を淹れ和菓子が食べたくなる本であった。



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