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俳句まとめ 2023年7月

ホトカミだのインスタだの、あちこちに適当に投稿していた俳句をまとめてみた。7月版です。


中尊寺にて。
岩手県は山百合の季節でした。

栄華跡 山肌香る 山百合よ


岩手県平泉。源義経の最期の地にて。
ねむの花が綺麗でした。

義経堂 雄姿を忍びし 合歓の花


毛越寺の蓮の花は、今までで見た中で一番見事でした。背丈が大きい。
まるで、かつての奥州藤原氏を想わせる素晴らしさでした。

蓮花や 旧きを魅せたる 立ち居かな


浦賀にある津森稲荷神社です。

人も来ないのか、カラスが喧嘩してましたし。急な石段がツユクサと水気で滑るので、慎重に歩きました。

露草や そろりそろりと 鳥居へと


久里浜駅から浦賀湾へと向かう途中にあった常福寺です。
こちらの庭は見事なものらしいのだが、前日までに予約ということで、残念。
私は、たまたま歩いていて知ったものでして。予約も何も。
そして、行った日は閻魔様の御開帳日だったそうで。行けて感謝です。
白い夾竹桃の花が綺麗でした。

夾竹桃の香誘い閻魔堂


逗子駅から葉山にある森戸神社さんまで歩いて行きました。
こちらは、源頼朝の縁の神社ですが。
ペット、家畜の健康、長寿の祈願でも有名です。
シス、哲郎の健康をお祈りしてきました。
あいにくの雨でした。

休日の 神社を覆う 梅雨空よ


逗子の桜山神社にて。
数年ぶりにホタルブクロを見ました。

足止める 久方ぶりの 蛍袋


横浜市西区にある高野山真言宗赤門東福寺にて。
仕事の帰り、大好きなハスキーちゃんに会いに行ったのですが。
シベリア産なので暑さは本当に苦手。冷房の効いた部屋にいます。との事。
冷暖房のない部屋で仕事してる私は、犬以下です。。。。
今回は、池のお大師様をゆっくり観る事が出来ました。

汗拭い 参拝来たり 犬は内


京急電鉄スタンプラリーにて、高輪神社に。
都会の中にある緑が眩しいです。
昭和8年の皇太子殿下がお生まれになららた記念碑もありました。
今の若い子は、その誕生記念。今上天皇と思ってるらしい・・・

新緑や ビルの谷間の 聖地なり


おくのほそ道で芭蕉が訪れた酒田です。
今は、日和山公園になっています。
目の前は酒田港。
外国人観光客が多く来られるようです。
クルーズ船も停まります。
雨が降らず良かったです。

梅雨曇り 芭蕉訪ねる 酒田港


酒田駅と酒田港の間くらいにある持地院さんの庭にあるお地蔵様。
私とシス??
いっつも、こんな感じでシスが膝におります。

目に汗も 魅入る地蔵の 愛らしさ


横浜市南区にある日枝神社内の招魂社です。
月桂樹の大きな樹が見事です。
若葉が鮮やかでした。

目に若葉 招魂祈る 月桂樹


京急電鉄スタンプラリーで泉岳寺に。
大好きな有平糖が欲しくて、小泉商店に行ったのに、「溶けちゃうから夏は置いてない」と。
涙・・・

汗垂らす おのが身体と 砂糖菓子


秋田県にかほ市・蚶満寺さん。
タイザンボクの花が綺麗でした。
枇杷の実に、芭蕉の樹は大きい。
猫のクロちゃんが案内してくれました。

猫寺や泰山木の花香る


かつては日本海に浮かぶ島々だった象潟を散策しました。
田植えが終わり、稲が青々としてきた時期です。
美味しそうなセリ、ワラビにゼンマイ。
畦道の脇の水路には、小さな青蛙がいて、可愛かったです。(写真に撮れませんでした)
いつまでも、のんびりとしたい場所でした。

青蛙 景色同化し 象潟や


宿泊したホテルのすぐ裏手に源義経の妻子のお墓があるとのことで、チェックイン前にむかうと、そこにあったのがこちら。
源義経の妻子のお墓の管理は、こちらの千手院で管理しているらしいのだが無人であった。
いつか誰かが来るのだろうか。
蚊に襲われる恐怖と闘いながら、草藪の中に入って行った。
千手堂は、千手観音像安置を本尊として、弁財天尊や藤原三代将軍の御位牌などを安置しているとのこと。
金鶏山の麓にあるここも又、かつての藤原氏の栄華の名残りであったのだろう。

蚊を払い 見えぬ観音 手を合わす


横須賀中央駅のすぐ裏にあす諏訪神社です。
というか、汐入駅から堀之内駅くらいまでは行動範囲だったのに、全く知りませんでした。
人知れず、そこに存在しているようでした。
汐入駅から横須賀中央駅までは、アメリカ軍人さんや若い方ばかりですが。ここはあまり知られていないのか。静かでした。
都会の喧騒を離れて、落ち着いた空間でした。

万緑や 人混み抜ける 聖地かな


逗子・葉山駅から少し歩いた場所にある高野山真言宗の宗泰寺。

山には無数のお墓。私は実は墓を観るのが大好きなのだ。書かれている事からわかる事がかなりある。
こちらにある墓には、戒名が書かれているのだが、真言宗らしい戒名ってあるのだろうか?
うちの父や祖母の戒名にそっくりの戒名があり、想いに浸ってしまった。

紫陽花の花々の中に遊ぶ野生のリスを見かけ、石段と山道を追いかけてみると、リスの逃げ込んだ先は、動物慰霊堂であった。
亡くなった猫たちの為に祈った。

紫陽花に 亡き猫想う 慰霊堂


逗子駅前にある高野山真言宗延命寺。
こちらの弘法大師様と同行するは犬だ。
住職夫人は言われた。
ここは、黄雲山(こううんざん)と言うのだけれども、幸運という漢字を当てはめても良いのだ、と。
まさに、日本語は深い。

犬よりも なお役立たぬ 我なれど 慈悲にすがりし 同行二人


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